モダンまとめ、その6~WMCQ直前モダンシーズン総まとめ~
2015年9月2日 TCG全般モダンシーズンもPPTQが終わり、いよいよ残すはWMCQのみとなりました。
今回は総まとめということで、今までの結果を元にWMCQを考えていきたいと思います。
と、その前に。このモダンシーズンは僕自身も普段行かない店舗で行われる予選にも積極的に参加していましたので、簡単に成績だけ記載させていただきます。
モダンシーズン参加したPPTQ
使用デッキ:「グリクシスコントロール」
6/27 蒲田PPTQ 4-2
7/5 大宮PPTQ 4-1-1 (オポ落ち)
7/20 池袋PPTQ 3-1-1 (シングル3没)
7/25 中野PPTQ 2-2ドロップ
使用デッキ:「バーン」
8/2 横浜PPTQ 5-1-1 (シングル1没)
8/8 渋谷PPTQ 5-0-1 (シングル1没)
8/9 水道橋PPTQ 4-2
8/15 町田PPTQ 5-0-2 (シングル3没)
8/16 晴れる屋PPTQ 5-3
結果は見ての通りでRPTQの権利を獲得することはできませんでした。前半は好みの「グリクシスコントロール」、後半はその強さに惹かれて「バーン」を使用しました。どちらも3没は悔しいところですが、「バーン」は急きょ使用し始めたにも関わらずかなり高い勝率を得れたので、改めてそのデッキの強さを身をもって体感したというかんじです。
さて、少し話が逸れましたがいよいよ今週末がWMCQ。世界選手権のモダンデッキリストも公開されてこのシーズンのまさに集大成というところなのですが・・・すでにこの記事では何回も何回も言い続けていますが、改めて文字を大にしてお伝えします。
モダンはバーンが頭一つ抜けて強い。トーナメントで勝ち上がるには「バーンを対策をする」のではなく「バーンに有利なデッキを使う」ことが重要。
このPPTQシーズンの突破率トップは間違いなく「バーン」で、特に関東では最初の秋葉原PPTQで豚小屋のモツさん、最後の晴れる屋PPTQでなげるやふぁいあーぼーるのチームメイト砂しょーが「バーン」で突破する文字通り「最初から最後まで」バーンだらけのPPTQでした。
なぜ常にトップメタにいながらそれでも勝ち続け、PPTQ突破者を出し続けたのか。それはモダン環境においての「バーンの対策をする」という行為がトーナメント全体の勝率に結びつかないからだと思います。
『バーンに勝率が悪いから対策をとる』というのはもちろん間違ってはいないと思います。しかし、そもそもデッキがフェッチギルランを多用している場合や、トロンなど速度で押されるデッキの場合、正直対策を何枚とっても中々不利は覆らず、3~4枚程度ではサイドインしても引けないこと、引いても相手の《頭蓋割り》に引っかかることが往々にして起こりえます。
そして5~6枚以上と増やしていくと今度は多種多様なモダン環境において他のデッキへの勝率が落ちます。バーン対策は基本専用枠になるので、そこにだけ勝てても他に勝てないようではトーナメントで上に行くことができません。
結果、異常なほどバーン対策を採っている相手に当たるのはせいぜいスイス1~2回戦目まで。それ以降はきちんと他のデッキにも勝ってきているデッキなので、対策は1スロット程度で、バーンはそれくらいの対策は簡単に乗り越えてしまうデッキの強さがあり、最終的にトーナメントを制するのはバーン。ということが繰り返されたのが今回のPPTQではないかと私は考えています。
なので『対策する』のではなく『有利なデッキを使う』。強いと言ってももちろん弱点があり、苦手なデッキも存在します。
まず圧倒的に不利なデッキが2つ。
「アミュレット・ブルーム」
「呪禁オーラ」
です。「呪禁オーラ」は見たまんまですが、「アミュレット・ブルーム」もそれと同等に相性が悪く、そもそものコンボスピードが速いうえに土地からのダメージがない。《光輝の泉》は引かれたら使い回されるし、こちらが干渉できることが少なすぎます。
そして上記の2つほどではないにしろ、不利が付くであろうデッキも2つ。
「親和」
「青白英知」
です。「親和」はよく知られていると思いますが、世界選手権で日本の渡辺 雄也選手が使った「青白英知」も不利と言っていいでしょう。試行回数が少ないため確実なことが言い切れないのが申し訳ない点ではあるのですが、バーンお得意の『序盤恒久的なクロックで押して、残りを火力で押し込む』という点でクロックの賞味期限が短すぎます。特に《ゴブリンの先達》は相手に土地を与えることも致命的なのでサイドアウトするほど弱いです。
逆に《溶岩の撃ち込み》や《裂け目の稲妻》などの本体火力を遮るカードが少ないので、生物よりも火力を多く引き込むことで勝つことはできます。体感的には4:6でバーンが不利といったところ。
世界選手権では「バーン」はかなり『メタられる側』だったので活躍はありませんでしたが、WMCQでの使用者は間違いなく多いと思います。勝ち切るにはいかにして「バーン」と向き合うかが大事であると思っています。
そんなところで。今シーズンのモダン記事はここまでです。来シーズンのGPにモダンがないのは非常に残念ですが、PPTQのシーズンはまたやってきます。その際は記事を書かせていただきかと思いますので、よろしくお願いします。それでは!
MTG Cardshop-Nage http://www.mtgnage.jp/
今回は総まとめということで、今までの結果を元にWMCQを考えていきたいと思います。
と、その前に。このモダンシーズンは僕自身も普段行かない店舗で行われる予選にも積極的に参加していましたので、簡単に成績だけ記載させていただきます。
モダンシーズン参加したPPTQ
使用デッキ:「グリクシスコントロール」
6/27 蒲田PPTQ 4-2
7/5 大宮PPTQ 4-1-1 (オポ落ち)
7/20 池袋PPTQ 3-1-1 (シングル3没)
7/25 中野PPTQ 2-2ドロップ
使用デッキ:「バーン」
8/2 横浜PPTQ 5-1-1 (シングル1没)
8/8 渋谷PPTQ 5-0-1 (シングル1没)
8/9 水道橋PPTQ 4-2
8/15 町田PPTQ 5-0-2 (シングル3没)
8/16 晴れる屋PPTQ 5-3
結果は見ての通りでRPTQの権利を獲得することはできませんでした。前半は好みの「グリクシスコントロール」、後半はその強さに惹かれて「バーン」を使用しました。どちらも3没は悔しいところですが、「バーン」は急きょ使用し始めたにも関わらずかなり高い勝率を得れたので、改めてそのデッキの強さを身をもって体感したというかんじです。
さて、少し話が逸れましたがいよいよ今週末がWMCQ。世界選手権のモダンデッキリストも公開されてこのシーズンのまさに集大成というところなのですが・・・すでにこの記事では何回も何回も言い続けていますが、改めて文字を大にしてお伝えします。
モダンはバーンが頭一つ抜けて強い。トーナメントで勝ち上がるには「バーンを対策をする」のではなく「バーンに有利なデッキを使う」ことが重要。
このPPTQシーズンの突破率トップは間違いなく「バーン」で、特に関東では最初の秋葉原PPTQで豚小屋のモツさん、最後の晴れる屋PPTQでなげるやふぁいあーぼーるのチームメイト砂しょーが「バーン」で突破する文字通り「最初から最後まで」バーンだらけのPPTQでした。
なぜ常にトップメタにいながらそれでも勝ち続け、PPTQ突破者を出し続けたのか。それはモダン環境においての「バーンの対策をする」という行為がトーナメント全体の勝率に結びつかないからだと思います。
『バーンに勝率が悪いから対策をとる』というのはもちろん間違ってはいないと思います。しかし、そもそもデッキがフェッチギルランを多用している場合や、トロンなど速度で押されるデッキの場合、正直対策を何枚とっても中々不利は覆らず、3~4枚程度ではサイドインしても引けないこと、引いても相手の《頭蓋割り》に引っかかることが往々にして起こりえます。
そして5~6枚以上と増やしていくと今度は多種多様なモダン環境において他のデッキへの勝率が落ちます。バーン対策は基本専用枠になるので、そこにだけ勝てても他に勝てないようではトーナメントで上に行くことができません。
結果、異常なほどバーン対策を採っている相手に当たるのはせいぜいスイス1~2回戦目まで。それ以降はきちんと他のデッキにも勝ってきているデッキなので、対策は1スロット程度で、バーンはそれくらいの対策は簡単に乗り越えてしまうデッキの強さがあり、最終的にトーナメントを制するのはバーン。ということが繰り返されたのが今回のPPTQではないかと私は考えています。
なので『対策する』のではなく『有利なデッキを使う』。強いと言ってももちろん弱点があり、苦手なデッキも存在します。
まず圧倒的に不利なデッキが2つ。
「アミュレット・ブルーム」
「呪禁オーラ」
です。「呪禁オーラ」は見たまんまですが、「アミュレット・ブルーム」もそれと同等に相性が悪く、そもそものコンボスピードが速いうえに土地からのダメージがない。《光輝の泉》は引かれたら使い回されるし、こちらが干渉できることが少なすぎます。
そして上記の2つほどではないにしろ、不利が付くであろうデッキも2つ。
「親和」
「青白英知」
です。「親和」はよく知られていると思いますが、世界選手権で日本の渡辺 雄也選手が使った「青白英知」も不利と言っていいでしょう。試行回数が少ないため確実なことが言い切れないのが申し訳ない点ではあるのですが、バーンお得意の『序盤恒久的なクロックで押して、残りを火力で押し込む』という点でクロックの賞味期限が短すぎます。特に《ゴブリンの先達》は相手に土地を与えることも致命的なのでサイドアウトするほど弱いです。
逆に《溶岩の撃ち込み》や《裂け目の稲妻》などの本体火力を遮るカードが少ないので、生物よりも火力を多く引き込むことで勝つことはできます。体感的には4:6でバーンが不利といったところ。
世界選手権では「バーン」はかなり『メタられる側』だったので活躍はありませんでしたが、WMCQでの使用者は間違いなく多いと思います。勝ち切るにはいかにして「バーン」と向き合うかが大事であると思っています。
そんなところで。今シーズンのモダン記事はここまでです。来シーズンのGPにモダンがないのは非常に残念ですが、PPTQのシーズンはまたやってきます。その際は記事を書かせていただきかと思いますので、よろしくお願いします。それでは!
MTG Cardshop-Nage http://www.mtgnage.jp/
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