いよいよ始まったモダンシーズン。今回は「SCG Invitational」「SCG Modern Open」「秋葉原PPTQ」の結果を見ていきたいと思います。
まずは「SCG Invitational」(参加者665名)。スタンダードとの混合フォーマットでしたが、TOP8に進出したプレイヤーは軒並みモダン部門で好成績を残していましたので、そちらから確認してみましょう。
1位 赤緑トロン
2位 アミュレット・ブルーム
3位 ジャンド
4位 マーフォーク
5位 赤緑トロン
6位 アブザンカンパニー
7位 アミュレット・ブルーム
8位 グリクシス双子
また、フォーマット別に「モダン部門8回戦で7勝1敗以上のデッキリスト」も掲載されていましたのでデッキタイプをまとめると
4 アミュレット・ブルーム
4 グリクシスコントロール
2 アブザンカンパニー
2 親和
2 アブザン
2 赤緑トロン※
1 ジャンド
1 グリクシスDelver
1 スゥルタイDelver
1 バーン
1 マーフォーク
1 グリクシス双子
※7勝1敗以上のリストに載っていたのは(優勝者ではない)1人だけなのですが、優勝した赤緑トロンのスイスラウンドの成績がスタンディングを追う限り7勝1敗のはずなので2人としました
続いて「SCG Modern Open」(参加者901名)。初週ですのでTOP8→TOP16までの広げてデッキタイプを見てみましょう。
1位 赤緑トロン
2位 グリクシス双子
3位 感染
4位 親和
5位 青トロン
6位 グリクシス双子
7位 感染
8位 ジャンド
9位 グリクシスDelver
10位 グリクシスDelver
11位 マーフォーク
12位 ジャンド
13位 タルモ双子
14位 エルフカンパニー
15位 アブザン
16位 親和
最後に国内初日のPPTQで最多人数であろう117名にて行われた「秋葉原PPTQ」。優勝はお馴染み「豚小屋」から、先日このDNのインタビューにも答えて頂いたミツヤス(モツ)さんが見事PWC兼PPTQ2連覇となりました。
1位 バーン
2位 グリクシスコントロール
3位 バーン
4位 ノリンシスターズ
5位 アブザンカンパニー
6位 欠片の双子
7位 グリクシス双子
8位 ジャンド
各地の結果が出ましたので、注目のデッキを2つほど。
『赤緑トロン』
まずピックアップすべきは間違いなくこのデッキタイプでしょう。SCGの2つのトーナメントで優勝を飾り、日曜日に晴れる屋で行われたGPTプラハ(参加者90名)も優勝は『赤緑トロン』でした。
根強い人気もあり、モダンでは常にメタ上に存在するデッキではありましたが、前回GP神戸に向けてモダン記事を書いた時からTier1.5以上にあがってくることはなかったと思います。
そんな『赤緑トロン』が一躍トップメタの仲間入り。その躍進を支えたのは最新タルキールブロックのカードたちかと思われます。
《引き裂く流弾》は相性が悪かったトップメタの常連『欠片の双子』にかなりの耐性を付けてくれましたし、《全ては塵》の役割が1マナ増えただけで《精霊龍、ウギン》という強力なPWになった点も大きいでしょう。地味にサイドに採られている《部族養い》も見逃せません。
また、環境に《黄金牙、タシグル》が増えたことは《大祖始の遺産》をナチュラルに積んでいるこのデッキには喜ばしいことでしょう。
デッキ強化に環境変化の噛み合いでかなり良い立ち位置となった『赤緑トロン』。今後はしっかりと上位メタとして意識した構築をしないといけませんね。
『グリクシスコントロール』
少し個人的な話になってしまいますが、私が練習で『グリクシスDelver』を回していて思ったことは「《瞬唱の魔道士》と《コラガンの命令》の組み合わせは強いが《秘密を掘り下げる者》が弱く、土地が痛いのに《ギタクシア派の調査》はライフが足りない」というものでした。
《秘密を掘り下げる者》自体は強力なカードです。問題なのはデッキとの兼ね合いで、《秘密を掘り下げる者》を除去された時に畳み掛ける二の矢三の矢がないことが欠点でした。レガシーの「速槍タルモ」、スタン時代の「トラフト修復天」のような部類ですね。
《若き紅蓮術士》は前述の通りペイ2してトークンを出す価値は無く、レガシーのようにそこまで軽いスペルが豊富ではありません。《黄金牙、タシグル》は二の矢として優秀ですが、速いターンに出すには準備が必要で、序盤に《秘密を掘り下げる者》で削ったライフを活かしきれていないと判断してデッキの使用を見送りました。
「それならそこを抜いてコントロールに寄せた新しいデッキを組もう!」とできないのが私の未熟なところ…SCG INVIではそれをしっかりと組み上げて好成績を残したプレイヤーが4人もいました。
構成は人それぞれ違いますが、やりたいことはだいたい同じですね。除去とカウンターで序盤を凌ぎ、《思考掃き》で墓地を肥やし《瞬唱の魔道士》《コラガンの命令》《黄金牙、タシグル》で無尽蔵にアドバンテージを稼ぐ。ジャンドやアブザンにもアドバンテージ負けしないとても良いデッキだと思います。
しかし、それでも3色である以上『バーン』がきつい。サイドに《ドラゴンの爪》という専用カード採ってもなお…と書いてて思ったのですが、これ《ボトルのノーム》のが強そう?
・ 相手の生物止めれる&除去してくれれば3点以上のゲインになる。
・《コラガンの命令》で回収できる
・《粉々》効かない
…良さそう。MOで試してみます(笑)
取り急ぎピックアップしてみました。いよいよ今週末から連続で海外モダンGPも開催されますので、ますますメタゲームの移り変わりが激しくなりそうですね。可能な限り追っていきたいと思ってますので、今後ともよろしくお願いします。
MTG Cardshop-Nage http://www.mtgnage.jp/
まずは「SCG Invitational」(参加者665名)。スタンダードとの混合フォーマットでしたが、TOP8に進出したプレイヤーは軒並みモダン部門で好成績を残していましたので、そちらから確認してみましょう。
1位 赤緑トロン
2位 アミュレット・ブルーム
3位 ジャンド
4位 マーフォーク
5位 赤緑トロン
6位 アブザンカンパニー
7位 アミュレット・ブルーム
8位 グリクシス双子
また、フォーマット別に「モダン部門8回戦で7勝1敗以上のデッキリスト」も掲載されていましたのでデッキタイプをまとめると
4 アミュレット・ブルーム
4 グリクシスコントロール
2 アブザンカンパニー
2 親和
2 アブザン
2 赤緑トロン※
1 ジャンド
1 グリクシスDelver
1 スゥルタイDelver
1 バーン
1 マーフォーク
1 グリクシス双子
※7勝1敗以上のリストに載っていたのは(優勝者ではない)1人だけなのですが、優勝した赤緑トロンのスイスラウンドの成績がスタンディングを追う限り7勝1敗のはずなので2人としました
続いて「SCG Modern Open」(参加者901名)。初週ですのでTOP8→TOP16までの広げてデッキタイプを見てみましょう。
1位 赤緑トロン
2位 グリクシス双子
3位 感染
4位 親和
5位 青トロン
6位 グリクシス双子
7位 感染
8位 ジャンド
9位 グリクシスDelver
10位 グリクシスDelver
11位 マーフォーク
12位 ジャンド
13位 タルモ双子
14位 エルフカンパニー
15位 アブザン
16位 親和
最後に国内初日のPPTQで最多人数であろう117名にて行われた「秋葉原PPTQ」。優勝はお馴染み「豚小屋」から、先日このDNのインタビューにも答えて頂いたミツヤス(モツ)さんが見事PWC兼PPTQ2連覇となりました。
1位 バーン
2位 グリクシスコントロール
3位 バーン
4位 ノリンシスターズ
5位 アブザンカンパニー
6位 欠片の双子
7位 グリクシス双子
8位 ジャンド
各地の結果が出ましたので、注目のデッキを2つほど。
『赤緑トロン』
まずピックアップすべきは間違いなくこのデッキタイプでしょう。SCGの2つのトーナメントで優勝を飾り、日曜日に晴れる屋で行われたGPTプラハ(参加者90名)も優勝は『赤緑トロン』でした。
根強い人気もあり、モダンでは常にメタ上に存在するデッキではありましたが、前回GP神戸に向けてモダン記事を書いた時からTier1.5以上にあがってくることはなかったと思います。
そんな『赤緑トロン』が一躍トップメタの仲間入り。その躍進を支えたのは最新タルキールブロックのカードたちかと思われます。
《引き裂く流弾》は相性が悪かったトップメタの常連『欠片の双子』にかなりの耐性を付けてくれましたし、《全ては塵》の役割が1マナ増えただけで《精霊龍、ウギン》という強力なPWになった点も大きいでしょう。地味にサイドに採られている《部族養い》も見逃せません。
また、環境に《黄金牙、タシグル》が増えたことは《大祖始の遺産》をナチュラルに積んでいるこのデッキには喜ばしいことでしょう。
デッキ強化に環境変化の噛み合いでかなり良い立ち位置となった『赤緑トロン』。今後はしっかりと上位メタとして意識した構築をしないといけませんね。
『グリクシスコントロール』
少し個人的な話になってしまいますが、私が練習で『グリクシスDelver』を回していて思ったことは「《瞬唱の魔道士》と《コラガンの命令》の組み合わせは強いが《秘密を掘り下げる者》が弱く、土地が痛いのに《ギタクシア派の調査》はライフが足りない」というものでした。
《秘密を掘り下げる者》自体は強力なカードです。問題なのはデッキとの兼ね合いで、《秘密を掘り下げる者》を除去された時に畳み掛ける二の矢三の矢がないことが欠点でした。レガシーの「速槍タルモ」、スタン時代の「トラフト修復天」のような部類ですね。
《若き紅蓮術士》は前述の通りペイ2してトークンを出す価値は無く、レガシーのようにそこまで軽いスペルが豊富ではありません。《黄金牙、タシグル》は二の矢として優秀ですが、速いターンに出すには準備が必要で、序盤に《秘密を掘り下げる者》で削ったライフを活かしきれていないと判断してデッキの使用を見送りました。
「それならそこを抜いてコントロールに寄せた新しいデッキを組もう!」とできないのが私の未熟なところ…SCG INVIではそれをしっかりと組み上げて好成績を残したプレイヤーが4人もいました。
構成は人それぞれ違いますが、やりたいことはだいたい同じですね。除去とカウンターで序盤を凌ぎ、《思考掃き》で墓地を肥やし《瞬唱の魔道士》《コラガンの命令》《黄金牙、タシグル》で無尽蔵にアドバンテージを稼ぐ。ジャンドやアブザンにもアドバンテージ負けしないとても良いデッキだと思います。
しかし、それでも3色である以上『バーン』がきつい。サイドに《ドラゴンの爪》という専用カード採ってもなお…と書いてて思ったのですが、これ《ボトルのノーム》のが強そう?
・ 相手の生物止めれる&除去してくれれば3点以上のゲインになる。
・《コラガンの命令》で回収できる
・《粉々》効かない
…良さそう。MOで試してみます(笑)
取り急ぎピックアップしてみました。いよいよ今週末から連続で海外モダンGPも開催されますので、ますますメタゲームの移り変わりが激しくなりそうですね。可能な限り追っていきたいと思ってますので、今後ともよろしくお願いします。
MTG Cardshop-Nage http://www.mtgnage.jp/
SCG Invitational & Modern Open(6月第1週)
(http://www.starcitygames.com/events/050615_columbus.html)
秋葉原PPTQ(6月第1週)
(http://d.hatena.ne.jp/Strike/20150606)
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