神戸に向けてのモダンまとめその3です!

今回はこの土日に行われたばかりのGPミネアポリスとBIGMAGIC OPEN(SCG Invitational Challenge)の結果を見ていきましょう!

まずはGPミネアポリス。参加者は1690人、TOP16のデッキタイプは以下となりました!

1位 風景の変容
2位 ジャンド
3位 青白赤コントロール(キキジキ搭載タイプ)
4位 青白赤コントロール
5位 メリーラポッド
6位 青白赤コントロール
7位 タルモ双子
8位 メリーラポッド

9位 メリーラポッド
10位 ジャンド
11位 キキポッド
12位 キキポッド
13位 欠片の双子
14位 メリーラポッド
15位 メリーラポッド
16位 親和

優勝はスケープシフト。僕自身も含め、ちょっと意外だった方も多いのでは?

TOP16には《出産の殻/Birthing Pod》デッキが7人、青白赤コントロールが3人、《欠片の双子/Splinter Twin》が2人、ジャンドが2人、親和が1人でまぁ予想されたメタゲーム通りといったところですが、強いて勝ち組をあげるならTOP8に3人を送り込んだ青白赤コントロールでしょうか。

前回のGPリッチモンドでは青白赤コントロールはTOP16に1人も入っていなかったデッキタイプのため、この結果で少しメタゲームも動きそうです。その他のデッキも含め、順に内容を見ていきましょう。


・青白赤コントロール

特徴としては3人中2人がメインに4枚《電解/Electrolyze》を積んでいるところでしょうか。従来では2枚程度のリストが多かったように思います。言うまでもなくこのカードはメリーラポッドに鬼のように強く、親和にも多少状況は限定されますがまぁ強く、ジャンドには《闇の腹心/Dark Confidant》、青いデッキには《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》がいるので今の上位メタのデッキには大方良い働きをします。4枚採用も納得といったところ。

ちなみに3位のリストは少し独特で、従来のトリコ双子ではなく、青白赤コントロールのキキジキ搭載タイプです。つまり《詐欺師の総督/Deceiver Exarch》や《欠片の双子/Splinter Twin》は入っておらず、基本はコントロールで隙あらば《修復の天使/Restoration Angel》&《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》を決めるような構成ですね。


・《風景の変容/Scapeshift》

見事優勝したスケープシフトのリストですが、従来の形と違う点が2つあります。

一つは《深遠の覗き見/Peer Through Depths》ではなく《時間の把握/Telling Time》が採用されている点。これはとても良い選択だと思います。最近フリープレイでスケープシフトを回していて思ったのが「意外と土地が止まる」ということで、マナブーストしても結局普通のセットランドができない状態に陥りがちで、その原因のひとつが4枚入っていてキープ基準でもある《深遠の覗き見/Peer Through Depths》で土地がハンドに入らないことでした。

もちろん《深遠の覗き見/Peer Through Depths》にもメリットはあり、このデッキはメリーラコンボや双子コンボと違い殴って勝つことができないデッキなので、勝つためには必ずデッキに4枚しかない《風景の変容/Scapeshift》を引く必要があります。その点で《深遠の覗き見/Peer Through Depths》の5枚見れるというのは頼もしいところ。

ですが、前述の通り意外と序盤に土地が止まってしまうこともあり、特にマリガンなどすると顕著に表れます。とにかくランドさえ置いていれば勝ちに近づけるデッキなので、しっかりと土地を確保しつつその他の呪文も探しにいける《時間の把握/Telling Time》はとても優秀だと思います。

もう一つの違いは《血清の幻視/Serum Visions》が採用されている点。ちなみに抜けたのは《稲妻/Lightning Bolt》や《探検/Explore》のスロットです。これも序盤に土地を止めないカードであり、《時間の把握/Telling Time》で掘れる枚数が少なくなってしまったところも補填しています。


・ジャンド

実はジャンドも前回のGPリッチモンドではTOP16に入っていません(黒緑ジャンクが1人のみ)。赤を足すメリットとしては万能の《稲妻/Lightning Bolt》はもちろん、苦手な《出産の殻/Birthing Pod》に強い《神々の憤怒/Anger of the Gods》が採用できるのが大きいです。

また、《紅蓮の達人チャンドラ/Chandra, Pyromaster》はモダン環境でも十分に強力なカードで、《電解/Electrolyze》しかりタフネス1にはもちろん、《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine》の返しにブロックできなくさせたり、《稲妻/Lightning Bolt》と合わせて《修復の天使/Restoration Angel》などのタフネス4を処理したり、スタンダードでもお馴染みの《クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix》でトップを確認しながら±0起動にモダンではフェッチランドも加わってより柔軟になっています。

3色のデメリットとしては《血染めの月/Blood Moon》…と言いたいところですが、黒緑ジャンクでも《ファイレクシアの抹消者/Phyrexian Obliterator》がいる関係でフィルターランドなど特殊地形が多く、そこに関してはあまり差はないかと思います。根本的に《ファイレクシアの抹消者/Phyrexian Obliterator》が強いメタゲームかどうかが2色にするか、3色にするかの分かれ目になりそうです。


・《出産の殻/Birthing Pod》

大きな変更はありません。同系が増えたのでメリーラには《ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph》が、キキポッドには《幻影の像/Phantasmal Image》が採用されるようになりました。ちなみにTOP16のキキポッド2人のうち1人はメインに《戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War’s Wage》が採用されていて、前回のリッチモンドで猛威を振るった親和を強く意識している構成になってますね。

サイドの《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》は《弁論の幻霊/Eidolon of Rhetoric》に。《稲妻/Lightning Bolt》で死なないこいつに対する回答を用意しないと青赤ストームは厳しそうです。

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こんなところでしょうか。続いてはBIGMAGIC OPEN(SCG Invitational Challenge)

…なんですが、現時点でTOP8のリストがあがっていませんので、あがり次第追記させて頂きます。


(以下追記)

BMOの詳細があがりましたので追記させていただきます。

…と、その前に前回《出産の殻/Birthing Pod》デッキに大きな変更がないと言ってしまったのですが、15位に入ったLSVのリストが従来と少し違うことを見落としておりました。大変申し訳ございません。

LSVのリストはどうやら日本の高橋優太プロが作ったものを中村修平プロから教えてもらったようです。具体的には従来のメリーラポッドのメインから

1《臓物の予見者/Viscera Seer》
1《シルヴォクののけ者、メリーラ/Melira, Sylvok Outcast》
1《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》
3《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》
1《貴族の教主/Noble Hierarch》
1《召喚の調べ/Chord of Calling》
1《残忍なレッドキャップ/Murderous Redcap》
1《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》(サイドへ)

あたりが抜けて

3《思考囲い/Thoughtseize》
1《突然の衰微/Abrupt Decay》
1《調和スリヴァー/Harmonic Sliver》
1《罪の収集者/Sin Collector》
1《スパイクの飼育係/Spike Feeder》
1《テューンの大天使/Archangel of Thune》
1《修復の天使/Restoration Angel》
1《根の壁/Wall of Roots》

がメインに採用されています。従来のメリーラポッドは双子にあたるとメリーラコンボのパーツを抜いてハンデスと除去を入れるのですが、それをメインからやっているような形ですね。

LSV本人も言っていますが、この変更で親和やトロンはきつくなります。ですが、メリーラコンボがない代わりにスパイク&テューンのコンボはありますし、トップメタの双子に勝てるように作ったとのことだったのでメタ次第ではこの形のほうが強いこともありそうです。

今後のメリーラポッドがメリーラを抜くかは難しいところですが、今回の結果で青白赤コントロールは増えると思われるので、とりあえず《罪の収集者/Sin Collector》だけはサイドではなくメインに1枚積んだほうが良さそうです。


では、BMOの結果を見ていきます。TOP32のリストが公開されていますが、今回は少し上位に絞ってTOP16のデッキタイプを掲載します!

1位 黒緑ジャンク
2位 黒緑ジャンク
3位 赤緑マナランプ
4位 赤バーン
5位 欠片の双子
6位 メリーラポッド
7位 ジャンド
8位 青赤緑デルバー

9位 トリコ欠片の双子
10位 タルモ双子
11位 ブルームーン
12位 白黒ジャンク
13位 緑白ヘイトベアー
14位 緑単ニクソス
15位 黒単メガハンデス
16位 マーフォーク

…16位までに絞ってもかなり多種多様なデッキタイプが並んでいますね(笑)

まずはワンツーフィニッシュを飾った黒緑ジャンク。優勝者は以前からお馴染みの《ファイレクシアの抹消者/Phyrexian Obliterator》を採用したリスト、準優勝者は《ファイレクシアの抹消者/Phyrexian Obliterator》を抜いて《地盤の際/Tectonic Edge》や《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》を採用したリストになっています。

8位のデルバーはMOでよく見る青赤デルバーの《若き紅蓮術士/Young Pyromancer》の部分をt緑して《タルモゴイフ/Tarmogoyf》に。13位のヘイトベアーにはこれも最近MOで流行っている変異をブリンクしての《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath》が入っています。

14位の緑単ニクソスは《楽園の拡散/Utopia Sprawl》を貼った土地を《東屋のエルフ/Arbor Elf》や《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》で起こす&ニクソスで大量のマナを出し、《原始のタイタン/Primeval Titan》や《孔蹄のビヒモス/Craterhoof Behemoth》に繋げるデッキです。《起源の波/Genesis Wave》やクリーチャーサーチに《原初の命令/Primal Command》を使っているリストが多いですが、このリストは《召喚士の契約/Summoner’s Pact》を採用しています。

15位の黒単メガハンデスはハンデスして《拷問台/The Rack》や《罠の橋/Ensnaring Bridge》を張るデッキ…と、本当に多種多様なデッキがTOP16に入っていますね。

しかし、やはり《欠片の双子/Splinter Twin》や《出産の殻/Birthing Pod》はしっかりとTOP8に入ってきているあたり地力があるといったところでしょうか。

以上を踏まえてメタゲーム予想(カッコ内は前回の予想からの変動)

Tier1
(-)出産の殻
(-)欠片の双子
(↑)青白赤コントロール
(↑)黒緑系ジャンク(ジャンド)

Tier1.5
(↑)風景の変容
(↓)親和

Tier2
(-)マーフォーク
(↑)青赤デルバー

その他
青赤ストーム、ヘイトベアー、Zoo、トロン、緑白オーラ、むかつき、青黒フェアリー、ブルームーン、赤単バーン、死せる生、 etc...


いよいよ6月からはモダンPTQも始まり本格的なモダンシーズンの到来です!

当店ではスタンダードはもちろん今後モダンもより一層力を入れていきますので、是非チェックしてみてください!



プロツアー「神々の軍勢」(2月23日)
http://coverage.mtg-jp.com/ptbng14/

GPリッチモンド(3月8日)
http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gprich14/welcome

SSSモダン(4月13日)
http://www.bigmagic.net/list/modern/tournament/0013.html

GPミネアポリス(5月11日)
https://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpmin14/welcome

BIGMAGIC OPEN(SCG Invitational Challenge)(5月11日)
http://www.bigmagic.net/event/bmo01/modern/008.html

MO Modern Daily&Modern Premier(随時更新)
https://www.wizards.com/Magic/digital/magiconline.aspx?x=mtg/digital/magiconline/newsandupdate

モダンまとめ、その1-プロツアー神々の軍勢-
http://worldandworld.diarynote.jp/201403140113045525/

モダンまとめ、その2-GPリッチモンドとSSSモダン-
(http://worldandworld.diarynote.jp/201404201502359910/)


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