『青黒赤デルバー』

4《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
4《汚染された三角州/Polluted Delta》
1《Tropical Island》
2《Underground Sea》
3《Volcanic Island》
4《不毛の大地/Wasteland》
18 Lands

4《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》
4《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》
2《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler》
4《若き紅蓮術士/Young Pyromancer》
14 Creatures

4《渦まく知識/Brainstorm》
4《目くらまし/Daze》
4《意志の力/Force of Will》
4《稲妻/Lightning Bolt》
2《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
1《呪文貫き/Spell Pierce》
4《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
4《思案/Ponder》
1《四肢切断/Dismember》
28 Spells

60 Mainboard Cards

1《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
2《悪意の大梟/Baleful Strix》
1《古えの遺恨/Ancient Grudge》
2《狼狽の嵐/Flusterstorm》
2《紅蓮破/Pyroblast》
2《外科的摘出/Surgical Extraction》
2《冬の宝珠/Winter Orb》
2《苦い真理》
1《真髄の針/Pithing Needle》
15 Sideboard Cards


『白青奇跡』

土地
4《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
4《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
2《乾燥台地/Arid Mesa》
3《Tundra》
2《Volcanic Island》
4《島/Island》
2《平地/Plains》
1《カラカス/Karakas》

クリーチャー
2《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》
2《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》

スペル
4《渦まく知識/Brainstorm》
4《相殺/Counterbalance》
4《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
4《終末/Terminus》
3《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
3《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
3《思案/Ponder》
2《天使への願い/Entreat the Angels》
3《意志の力/Force of Will》
1《呪文嵌め/Spell Snare》
1《議会の採決/Council’s Judgment》
1《対抗呪文/Counterspell》
1《紅蓮破/Pyroblast》

サイドボード
1《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》
2《狼狽の嵐/Flusterstorm》
1《対抗呪文/Counterspell》
1《紅蓮破/Pyroblast》
1《赤霊破/Red Elemental Blast》
1《安らかなる眠り/Rest in Peace》
1《封じ込める僧侶/Containment Priest》
2《摩耗/損耗/Wear/Tear》
2《僧院の導師/Monastery Mentor》
1《意志の力/Force of Will》
2《基本に帰れ/Back to Basics》


『ANT』

2:《Underground Sea》
1:《Volcanic Island》
1:《Bayou》
1:《Tropical Island》
1:《島/Island》
1:《沼/Swamp》
4:《汚染された三角州/Polluted Delta》
4:《霧深い雨林/Misty Rainforest》
15 lands

4:《思案/Ponder》
4:《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
1:《定業/Preordain》
4:《冥府の教示者/Infernal Tutor》
3:《強迫/Duress》
3:《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
1:《苦悶の触手/Tendrils of Agony》
2:《炎の中の過去/Past in Flames》
4:《渦まく知識/Brainstorm》
4:《暗黒の儀式/Dark Ritual》
4:《陰謀団の儀式/Cabal Ritual》
1:《むかつき/Ad Nauseam》
1:《汚物の雨/Rain of Filth》
4:《水蓮の花びら/Lotus Petal》
4:《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond》
1:《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
45 other spells

1:《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
2:《苦悶の触手/Tendrils of Agony》
4:《突然の衰微/Abrupt Decay》
2:《残響する真実/Echoing Truth》
1:《ザンティッドの大群/Xantid Swarm》
1:《巣穴からの総出/Empty the Warrens》
2:《クローサの掌握/Krosan Grip》
2:《狼狽の嵐/Flusterstorm》
15 sideboard cards


『エルドラージ』

4《古えの墳墓/Ancient Tomb》
4《魂の洞窟/Cavern of Souls》
4《裏切り者の都/City of Traitors》
4《エルドラージの寺院/Eldrazi Temple》
3《ウギンの目/Eye of Ugin》
2《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》
1《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
3《不毛の大地/Wasteland》
25 Lands

4《エルドラージのミミック/Eldrazi Mimic》
2《Elvish Spirit Guide》
1《終末を招くもの/Endbringer》
4《果てしなきもの/Endless One》
4《作り変えるもの/Matter Reshaper》
4《現実を砕くもの/Reality Smasher》
4《難題の予見者/Thought-Knot Seer》
23 Creatures

2《四肢切断/Dismember》
2《歪める嘆き/Warping Wail》
4《虚空の杯/Chalice of the Void》
2《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
2《アメジストのとげ/Thorn of Amethyst》
12 Spells

60 Mainboard Cards

1《終末を招くもの/Endbringer》
4《虚空の力線/Leyline of the Void》
2《全ては塵/All Is Dust》
2《真髄の針/Pithing Needle》
2《漸増爆弾/Ratchet Bomb》
2《アメジストのとげ/Thorn of Amethyst》
2   未定
15 Sideboard Cards
モダンシーズンもPPTQが終わり、いよいよ残すはWMCQのみとなりました。

今回は総まとめということで、今までの結果を元にWMCQを考えていきたいと思います。

と、その前に。このモダンシーズンは僕自身も普段行かない店舗で行われる予選にも積極的に参加していましたので、簡単に成績だけ記載させていただきます。


モダンシーズン参加したPPTQ

使用デッキ:「グリクシスコントロール」
6/27 蒲田PPTQ 4-2
7/5 大宮PPTQ 4-1-1 (オポ落ち)
7/20 池袋PPTQ 3-1-1 (シングル3没)
7/25 中野PPTQ 2-2ドロップ

使用デッキ:「バーン」
8/2 横浜PPTQ 5-1-1 (シングル1没)
8/8 渋谷PPTQ 5-0-1 (シングル1没)
8/9 水道橋PPTQ 4-2
8/15 町田PPTQ 5-0-2 (シングル3没)
8/16 晴れる屋PPTQ 5-3

結果は見ての通りでRPTQの権利を獲得することはできませんでした。前半は好みの「グリクシスコントロール」、後半はその強さに惹かれて「バーン」を使用しました。どちらも3没は悔しいところですが、「バーン」は急きょ使用し始めたにも関わらずかなり高い勝率を得れたので、改めてそのデッキの強さを身をもって体感したというかんじです。



さて、少し話が逸れましたがいよいよ今週末がWMCQ。世界選手権のモダンデッキリストも公開されてこのシーズンのまさに集大成というところなのですが・・・すでにこの記事では何回も何回も言い続けていますが、改めて文字を大にしてお伝えします。


モダンはバーンが頭一つ抜けて強い。トーナメントで勝ち上がるには「バーンを対策をする」のではなく「バーンに有利なデッキを使う」ことが重要。


このPPTQシーズンの突破率トップは間違いなく「バーン」で、特に関東では最初の秋葉原PPTQで豚小屋のモツさん、最後の晴れる屋PPTQでなげるやふぁいあーぼーるのチームメイト砂しょーが「バーン」で突破する文字通り「最初から最後まで」バーンだらけのPPTQでした。

なぜ常にトップメタにいながらそれでも勝ち続け、PPTQ突破者を出し続けたのか。それはモダン環境においての「バーンの対策をする」という行為がトーナメント全体の勝率に結びつかないからだと思います。

『バーンに勝率が悪いから対策をとる』というのはもちろん間違ってはいないと思います。しかし、そもそもデッキがフェッチギルランを多用している場合や、トロンなど速度で押されるデッキの場合、正直対策を何枚とっても中々不利は覆らず、3~4枚程度ではサイドインしても引けないこと、引いても相手の《頭蓋割り》に引っかかることが往々にして起こりえます。

そして5~6枚以上と増やしていくと今度は多種多様なモダン環境において他のデッキへの勝率が落ちます。バーン対策は基本専用枠になるので、そこにだけ勝てても他に勝てないようではトーナメントで上に行くことができません。

結果、異常なほどバーン対策を採っている相手に当たるのはせいぜいスイス1~2回戦目まで。それ以降はきちんと他のデッキにも勝ってきているデッキなので、対策は1スロット程度で、バーンはそれくらいの対策は簡単に乗り越えてしまうデッキの強さがあり、最終的にトーナメントを制するのはバーン。ということが繰り返されたのが今回のPPTQではないかと私は考えています。



なので『対策する』のではなく『有利なデッキを使う』。強いと言ってももちろん弱点があり、苦手なデッキも存在します。

まず圧倒的に不利なデッキが2つ。

「アミュレット・ブルーム」
「呪禁オーラ」

です。「呪禁オーラ」は見たまんまですが、「アミュレット・ブルーム」もそれと同等に相性が悪く、そもそものコンボスピードが速いうえに土地からのダメージがない。《光輝の泉》は引かれたら使い回されるし、こちらが干渉できることが少なすぎます。


そして上記の2つほどではないにしろ、不利が付くであろうデッキも2つ。

「親和」
「青白英知」

です。「親和」はよく知られていると思いますが、世界選手権で日本の渡辺 雄也選手が使った「青白英知」も不利と言っていいでしょう。試行回数が少ないため確実なことが言い切れないのが申し訳ない点ではあるのですが、バーンお得意の『序盤恒久的なクロックで押して、残りを火力で押し込む』という点でクロックの賞味期限が短すぎます。特に《ゴブリンの先達》は相手に土地を与えることも致命的なのでサイドアウトするほど弱いです。

逆に《溶岩の撃ち込み》や《裂け目の稲妻》などの本体火力を遮るカードが少ないので、生物よりも火力を多く引き込むことで勝つことはできます。体感的には4:6でバーンが不利といったところ。


世界選手権では「バーン」はかなり『メタられる側』だったので活躍はありませんでしたが、WMCQでの使用者は間違いなく多いと思います。勝ち切るにはいかにして「バーン」と向き合うかが大事であると思っています。


そんなところで。今シーズンのモダン記事はここまでです。来シーズンのGPにモダンがないのは非常に残念ですが、PPTQのシーズンはまたやってきます。その際は記事を書かせていただきかと思いますので、よろしくお願いします。それでは!

MTG Cardshop-Nage http://www.mtgnage.jp/
久しぶりにスタンダードの内容でDN更新します。(今回はいつもの考察記事というより単なるレポになるかと思います)明日か明後日にはモダンシーズンラストの考察記事も書くつもりなのでよろしくお願いします。

さて、前期のPPTQがモダンだったためスタンダードが浦島太郎状態でしたが、いつもお世話になっているPWCが世界選手権のデッキレシピがあがった直後にあると知って「出たい!!」となりました。というのも、世界選手権に限らずプロツアーやGPで結果残したデッキ使うのがすごく好きなんですよね。

オーウェンの《龍王ドロモカ》入りのアブザンも強そうだなーと思いつつも、やっぱり日本のナベでしょってことでジェスカイ。《オジュタイの命令》4枚だけ使いこなせる自信が無くて土曜は1枚《焙り焼き》に変更。

(くそ弱かったので日曜は《軽蔑的な一撃》に変更)


土曜

R1 アブザンアグロ@まちゃきんぐさん ○○

G1は相手の初動が《搭載歩行機械》で火力が都合よく《マグマのしぶき》で勝ち。《羊毛鬣のライオン》なら多分負けてた。G2は相手の初動《搭載歩行機械》の返しのトップが《マグマのしぶry


R2 アブザン大変異@ぱうさん ○○

《進化の飛躍》入りで、浦島なので初めて使われてパニくってG1は上手く盤面作れなかったけど《進化の飛躍》でめくれるのが毎回《サテュロスの道探し》っていう幸運で勝ち。G2は飛行止まらず。


R3 赤黒ドラゴン ×○×

《雷破の執政》《嵐の息吹のドラゴン》《コラガンの命令》が盛りだくさんでおそらく相性最悪。G3は土地も詰まってフルボッコ。


R4 青白コン(not瀬畑コン) ×○○

《オレスコスの王、ブリマーズ》とか《徴税の大天使》も入ってるミッドレンジ風味。G1は《龍王オジュタイ》出されたら負けるから《オジュタイの命令》構えたら《荒野の確保》X=4飛んできて、圧倒的に不利になったので次のターンはメインで動いたら当然《龍王オジュタイ》通って負け。

G2、G3はデッキも分かったし、相手が若干事故ってるのもあって勝ち。


R5 アタルカレッド ○○

G1は相手ダブマリでそこまで速い攻め手ではなかったのに、こっちの初手が土地4枚《魂火の大導師》《カマキリの乗り手》《勇敢な姿勢》で2ターン目に《魂火の大導師》出すミスして負けそうになった。《勇敢な姿勢》打つところないから4ターン目に構えながら《魂火の大導師》でした。すいません。

結局クロック捌かれてそのあともう1枚《勇敢な姿勢》引いてさらに苦しくなったけど、《時を越えた探索》も引けてたので《勇敢な姿勢》空打ちというナイスプレイング(苦しまぎれとも言う)で墓地ためてDigで勝ち。


R6 アタルカレッド@キデラさん ○×○

G1は赤単に強い《魂火の大導師》《搭載歩行機械》と火力しか引かないずるい感じで勝ち。でその後二つが多分この日一番集中してて、あんまり覚えていません(笑)終わった後の疲労感がすごかった。


R7 ID


5-1-1の6位抜け。


QF ジェスカイ@あきよし ○○

G1、G2ともに相手事故。


SF アブザンコン ○○

G1、G2ともに相手ダブマリ。
だけど、こっちもそんなに早く攻めれるハンドではなかったので、ゲーム自体は長引くも、こっちノーマリだったのでさすがに枚数差が大きくて勝ち。


FN 赤黒t青ミッドレンジ

PWCCのBye欲しかったので色々商品分けて、結果的にトスして頂いて終了。

優勝だけど、全体的に(特にシングルエリミは)運が良すぎました。あとデッキ強すぎました。さすがナベ。


日曜

R1 緑黒ビートダウン ○○

墓地ためて《墓刃の匪賊》で殴るデッキ。《ヴリンの神童、ジェイス》や《勇敢な姿勢》などが強く使えるので相性が良い。


R2 白単信心 ×○△

G1相手が土地2(平地ニクソス)で止まって、相手の場に《アクロスの英雄、キテオン》こっち《魂火の大導師》で相撃ちを嫌って1回アタックしないターンがあったのが致命的なミス。こちらもそのとき攻め切れる手ではなかったものの、相手の一番明確な逆転の目は信心ためてニクソスひねって複数行動だから、相手は絶対ブロックしない。結局ゲームがかなり長引くもこの2点が響いてニクソスから逆転負け。へたくそ。

G2は序盤に《嵐の息吹のドラゴン》引けたので《天界のほとばしり》だけ注意しながら殴って勝ち。G3はG1で時間使い過ぎてて引き分け。


R3 アブザンラリー ○×○

基本飛行が止まらないので有利なマッチアップ。なのにG2で相手2t《サテュロスの道探し》→こっち《ヴリンの神童、ジェイス》、3t《異端の癒し手、リリアナ》って出されて「次《肉袋の匪賊》が最悪だから…」と分かっていながら何故か《集合した中隊》用に《軽蔑的な一撃》構えてもちろん肉袋出されて負け。へたくそ、というか集中できてなかった。

G3は気合入れなおして、カマキリも引けたので勝ち。


R4 アブザンコン@ポッターさん ○×○

G1は先手後手の差だけで勝ちを拾う。そのあと後手なので負けて、先手なので勝った。G3は相手が土地詰まってたのもあったのでかなり運が良かった。


R5 マルドゥドラゴン@タレネコさん ××

だから《雷破の執政》《嵐の息吹のドラゴン》《コラガンの命令》デッキは無理なんじゃー。


R6 アブザンコン@ブラマス ○○

相手が3マナ構えたら!絶対にカマキリは出さない!の精神のもと、土地も順調に伸びたのでゆったりゲームして勝ち。


R7 アブザン大変異 ○○

G1で《先頭に立つもの、アナフェンザ》いるのに《搭載歩行機械》差し出すミスした時には《カマキリの乗り手》2体いたので勝ち。G2は相手のマリガンで序盤有利に進めるも、4マナでオジュコマ構えた「フリ」したときに逆にマリガン分でここで通らないと逆転の目がないみたいな場になってて、相手がきちんと《棲み家の防御者》出して来たことでイーブンの場に。手札が《太陽の勇者、エルズペス》2枚で土地が4枚で一回止まったので、そのまま止まると負けそうだったけど、その後引き込めて勝ち。

5-1-1で5位抜け。

おらおらー!2日連続優勝狙うでー!!



QF ティムール@リムたそ ○××


無理でした。
今回はオリジン加入後のモダンのデッキ変化やメタゲームを確認するため各地のPPTQとSCG Premier IQの結果を見ていきたいと思います。


SCG モダンPremier IQ(参加者248名)

1位 グリクシス双子
2位 純正双子
3位 グリクシスコントロール
4位 バーン
5位 タルモ双子
6位 赤緑トロン
7位 グリクシス双子
8位 アブザンカンパニー

9位 マーフォーク
10位 マーフォーク
11位 アミュレット・ブルーム
12位 ジャンド
13位 グリクシス双子
14位 緑白ヘイトベアー
15位 アブザン
16位 Zoo


7/18 秋葉原PPTQ
優勝 ジャンド
TOP8 トリコトラフト×3、タルモ双子、むかつき、アブザンカンパニー、タルモ双子中隊

7/18 京都PPTQ
優勝 緑白ヘイトベアー
TOP8 グリクシスコントロール、バーン、ジャンド、ソウルシスターズ、白黒トークン、純正双子、赤緑トロン

7/19 川崎PPTQ
優勝 バーン
TOP8 グリセルシュート、グリクシス双子、グリクシスコントロール、感染、トリココントロール、トリコトラフト、Zoo

7/19 愛知PPTQ
優勝 Zoo
TOP8 感染、白黒トークン、グリクシスDelver、その他不明(追記:Zoo、スケープシフト、ソウルシスターズ、バーン)

(追記)7/19 札幌PPTQ
優勝 グリクシスコントロール
TOP8 リビングエンド×2、グリクシスコントロール、むかつき、スケープシフト、アブザンカンパニー、エルフ

7/20 池袋PPTQ
優勝 ジャンド
TOP8 グリクシスコントロール、青白ミッドレンジ、バーン、双子、バント中隊、ジャンド、青白t緑トロン

7/20 大阪PPTQ
優勝 双子
TOP8 ジャンド、親和、グリセルシュート、青白ミッドレンジ、エルフ、マーフォーク、黒単POX

7/20 岡山PPTQ
優勝 バーン
TOP8 グリセルシュート×2、タルモ双子、グリクシス双子、ジャンド、アミュレット・ブルーム、赤緑ランデス

7/20 徳島PPTQ
優勝 Zoo
TOP8 バーン×2、純正双子×2、アミュレット・ブルーム、白黒トークン、緑黒発掘

(各地のPPTQの結果はTwitterやDNに掲載されていた情報を参考にしていますので、記載のないPPTQの結果をご存知の方がいらっしゃいましたらコメント頂けますと幸いです)


・PPTQデッキタイプ使用数まとめ

10名 欠片の双子(純正5名・t黒2名・t緑3名)
7名 青白X(トリコトラフト4名・青白ミッド2名・トリココントロール1名)
6名 ジャンド
6名 バーン
5名 グリクシスコントロール
4名 グリセルシュート
3名 Zoo
3名 白黒トークン
2名 アミュレット・ブルーム
2名 感染
2名 ウルザトロン
2名 リビングエンド
2名 エルフ
2名 アブザンカンパニー
以下略

・オリジンの加入による変化

《潮流の先駆け》
下馬評通りの活躍で『マーフォーク』のメイン固定パーツに。強く使える状況がある程度限定されているため3枚が適正の模様。

《ピア・ナラーとキラン・ナラー》
主に『ジャンド』や『トリコトラフト』などのミッドレンジにメインから採用の可能性があることを示しました。特に『ジャンド』で出てくる1/1飛行は《瞬唱の魔道士》や《やっかい児》、《ヴェンディリオン三人衆》に加えて『親和』の小型飛行生物をけん制できるので非常に優秀ですね。

《神聖なる月光》
広く浅くですが色々とメタれるので白いデッキのサイドに1枚だけ入っているリストが数件ありました。特に『グリセルシュート』は増加傾向にあるようなので十分に採用を検討できるカードです。


現状採用されているのはこのあたりだけなので、オリジンが与えた影響はさほど大きくはないと言えます。モダンなので当然と言えば当然でしょう。

それでもPPTQのメタゲームを考えるのは難しく、GPのワンツーフィニッシュで一気にメタられた『親和』が数を減らしたかと思えば、新たにと言うべきか復権と言うべきか『青白X』のようなグットスタッフがその地位を確立しつつあるといった状況。

モダンPPTQシーズンも残り1か月。煮詰まりつつある環境の中で結果を出すのはどのデッキなのか、今後も動向をチェックしていきますのでよろしくお願いします。

MTG Cardshop-Nage http://www.mtgnage.jp/
SCG Invitational & Modern Open(6月第1週)
http://www.starcitygames.com/events/050615_columbus.html

GPシャーロット(6月第2週)
http://bit.ly/1GudV3h

GPコペンハーゲン(6月第3週)
http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpcop15

GPシンガポール(6月第4週)
http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpsin15

SCG モダンPremier IQ(7月19日)
http://bit.ly/1VylReM

秋葉原PPTQ(7月18日)
http://www.bigmagic.net/news/0334.html

京都PPTQ(7月18日)
https://dig.cards/tournaments/2824

川崎PPTQ(7月19日)
http://d.hatena.ne.jp/Strike/20150719

岡山PPTQ(7月20日)
http://boardwalk.co.jp/okj/event/mtgdecklist/pptq150720.html

徳島PPTQ(7月20日)
http://63088.diarynote.jp/201507221906099768/

モダンまとめ、その4~GPシンガポールまでのメタゲーム総括~
今回はGPシンガポール結果と、ここまで3週連続で行われたモダンGPのメタゲームの推移を確認してみます。

・GPシンガポール

1位 親和
2位 親和
3位 ジャンド
4位 ジャンド
5位 アブザン
6位 タルモ双子
7位 4c集合した中隊
8位 ティムールデルバー

9位 感染
10位 グリクシスデルバー
11位 グリセルシュート
12位 アミュレット・ブルーム
13位 バーン
14位 緑白集合した中隊
15位 ジャンド
16位 アブザンミッド(サイドにメリーラコンボ&中隊)

前回のGPでTOP16までにも入ることができなかった『親和』が「対策緩めるとこうなる」と言わんばかりのワンツーフィニッシュ。

また、《復活の声》《台所の嫌がらせ屋》をメインに搭載しているデッキが3つ残っており、『親和』にも相性が悪いので『バーン』には厳しいメタゲームだったように思えます。他のデッキのサイドにも幾分かライフゲイン要素が多いよう見受けられます。

特に《高原の狩りの達人》は専用スロットになりがちな『バーン』対策に『ジャンド』という上位メタ対策も兼任してくれることから、かなり採用率が上がっています。

《台所の嫌がらせ屋》でも同じ役割が期待できますが、ティムールカラーではダブルシンボルを出すのがきついので《高原の狩りの達人》に軍配があがります。1マナ重い点は《コジレックの審問》《突然の衰微》《大歓楽の幻霊》に引っかからないメリットにもなりえますしね。

同様にサイドの採用率が高いカードとしては《血染めの月》。モダンのサイド後はこのカードに支配されているといっても過言ではないですね。今日も何処かでこのカードを張られて何もプレイできずにゲームを落としているプレイヤーがいるはずです(笑)

自分のデッキが3色であればサイド後は常にこのカードのことを考えながらプレイしなければならず、優先して基本土地を持ってくるとある程度行動が制限されます。なのでティムールやグリクシスならその行動を正当化するために「自分も《血染めの月》を採用する」ことが望ましく、ゆえに採用率も上がっているのではないかと思います。


・メタゲームの推移

添付されている画像はここ3週間連続で行われたモダンGPの「2日目メタゲームブレイクダウン」の比較表です。

GPごとにデッキタイプのまとめ方が若干違う(グリクシス・デルバー絡みの部類分けや、中隊が2~3枚のナヤは中隊デッキなのかZooなのか、など…)ので少し難しいですが要点をまとめると

・『欠片の双子』が常にトップメタだが、徐々にそのパーセンテージは落ちていて、シンガポールでは他の上位メタと横ばいにまでなる。

・上位常連の『ジャンド』『親和』『バーン』に加えて『集合した中隊』『アミュレット・ブルーム』も増加傾向。『赤緑トロン』が減少傾向。

・GPシャーロットでPatrick Chapinが使用した『グリクシスコントロール』に加えて『青白ミッドレンジ』のようなグッドスタッフも登場。

・『むかつき』『ランタン・コントロール』などの少数派コンボが苦しむ中、『グリセルシュート』だけが継続的に結果を残す。

といったところでしょうか。

まだまだモダンシーズンは続きます。GPの結果が出そろったうえでのこれからのPPTQや「マジックオリジン」が与える影響は目が離せないところですね。

それではまた次回!

Cardshop-Nage http://www.mtgnage.jp/
SCG Invitational & Modern Open(6月第1週)
http://www.starcitygames.com/events/050615_columbus.html

GPシャーロット(6月第2週)
http://bit.ly/1GudV3h

GPコペンハーゲン(6月第3週)
http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpcop15

GPシンガポール(6月第4週)
http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpsin15

今回は最新のGPコペンハーゲン(参加者1,345名)の結果を見ていきます。

1位 青単マーフォーク
2位 スケープシフト
3位 ジャンド
4位 青単t白マーフォーク
5位 グリクシスコントロール
6位 グリクシス双子
7位 グリクシスDelver
8位 白単デスタク

9位 アブザンカンパニー
10位 赤緑トロン
11位 グリセルシュート
12位 バーン
13位 ナヤカンパニー
14位 Super Crazy Zoo
15位 アブザンカンパニー
16位 死せる生


・マーフォーク

『マーフォーク』側が有利なマッチアップとしては《霊気の薬瓶》によってカウンターが当たらずにナチュラルに島渡りできることから青いデッキの代表である『欠片の双子』に加えて最近台頭してきた『グリクシスコントロール』が挙げられます。

また《波使い》は《稲妻》《終止》《コラガンの命令》《電解》といった主要な除去が全て当たらないのでその相性差に拍車をかけています。

『赤緑トロン』『アミュレット・ブルーム』などの土地周りのコンボデッキには愚直なビートダウンとして戦うとクロックが速くないので厳しいですが、《広がりゆく海》に加えて今回のTOP8にもあるように《幽霊街》や《地盤の際》を採る構築でサポートできます。

逆にかなり相性の悪い相手としては『親和』が挙げられます。これは構造上、展開力に差がありすぎるので仕方のないことですが、4位のt白レシピでは《石のような静寂》を『赤緑トロン』対策も兼ねて4枚採ることで幾分か軽減されています。逆に優勝したレシピはサイドに《ハーキルの召還術》すらなく、おそらく「切っている」構築かと思われます。

t白のもう一つの利点としてはサイド後の《窒息》や《沸騰》が効きにくい点があげられます。優勝のレシピに《島》でない青マナがいくつか入っているのもその被害を少しでも軽減するためかと思われます。実際《霊気の薬瓶》さえ出ていれば後は《変わり谷》を起動する1マナだけあればいいという状況は珍しくないでしょう。

また、今回は『白単デスタク』もTOP8に残っていることから『青いデッキ』の増加に伴い《霊気の薬瓶》の強さが際立った結果だったと言えるでしょう。


・モダンのメタゲーム

今回のTOP16を見ても14個のデッキタイプがあり、しかもその中には『親和』『アミュレット・ブルーム』『エルフ』などメジャーなデッキタイプが入っていません。

2日目のメタゲームブレイクダウンを見ても

25名 Splinter Twin
12名 Grixis Control
11名 Affinity
10名 Zoo
10名 Tron
9名 Abzan Midrange
9名 Jund
8名 Abzan Company
8名 Burn
7名 Amulet/Bloom
7名 Goryo’s Vengeance
5名 Infect
4名 Living End
4名 Merfolk
3名 Bogles
3名 Death and Taxes
3名 Grixis Delver
3名 Scapeshift etc...

『欠片の双子』のみ突出してますが、その下は団子状態。こうなると難しいのが「サイドボード」。とても15枚では足りないと日々頭を悩ませているプレイヤーも多いかと思います(私もその一人です)

今のメタゲームで考えると…


・《仕組まれた爆薬》
キングオブまるい。横に並べるデッキに強いのはもちろん、特に今回勝った『マーフォーク』は《広がりゆく海》含めて2マナ過多なので巻き込みやすく、黒緑系は《広がりゆく海》で色マナトラブルになっていてもその青を含めて2色出すのは容易いため使い勝手が良いですね。

また『アブザン』相手にも「2」でタルモ・ウーズか「0」で《未練ある魂》か使い分けれるのでサイドインできますし、Super Crazy Zooなど意外なところで刺さったりもします。

・《払拭》
カウンター合戦以外にも、今を時めく《コラガンの命令》と《集合した中隊》を打ち消せるのが魅力。一見効かない『赤緑トロン』にもサイドから《沸騰》されるのを防ぐために入れたりします。バーンにも強いので、青いデッキにはメイン1、サイド3とかも全然あり得るくらいには強いカードだと思います。

・墓地対策
『グリセルシュート』や『死せる生』の他にも『グリクシスコントロール』などもかなり墓地に頼ったデッキです。《虚空の力線》ぐらい強力であれば無限コンボを防げるので『アブザンカンパニー』にも入れて良いと思いますが、安定感では《大祖始の遺産》がやはり一般的。

しかしこれも《コラガンの命令》の登場によってフルタップの瞬間を「茶破壊」で狙い撃たれることもあるため、自分が墓地を使う&黒マナが出るなら《虚無の呪文爆弾》のほうがいいかもしれません。毎ターンの起動がないので「探査」をけん制することができないのがデメリットですが、その分メリットも大きいので是非検討してみてください。


それではまた次回!

MTG Cardshop-Nage http://www.mtgnage.jp/
SCG Invitational & Modern Open(6月第1週)
http://www.starcitygames.com/events/050615_columbus.html

GPシャーロット(6月第2週)
http://bit.ly/1GudV3h

GPコペンハーゲン(6月第3週)
http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpcop15

いよいよ始まったモダンシーズン。今回は「SCG Invitational」「SCG Modern Open」「秋葉原PPTQ」の結果を見ていきたいと思います。

まずは「SCG Invitational」(参加者665名)。スタンダードとの混合フォーマットでしたが、TOP8に進出したプレイヤーは軒並みモダン部門で好成績を残していましたので、そちらから確認してみましょう。

1位 赤緑トロン
2位 アミュレット・ブルーム
3位 ジャンド
4位 マーフォーク
5位 赤緑トロン
6位 アブザンカンパニー
7位 アミュレット・ブルーム
8位 グリクシス双子

また、フォーマット別に「モダン部門8回戦で7勝1敗以上のデッキリスト」も掲載されていましたのでデッキタイプをまとめると

4 アミュレット・ブルーム
4 グリクシスコントロール
2 アブザンカンパニー
2 親和
2 アブザン
2 赤緑トロン※
1 ジャンド
1 グリクシスDelver
1 スゥルタイDelver
1 バーン
1 マーフォーク
1 グリクシス双子

※7勝1敗以上のリストに載っていたのは(優勝者ではない)1人だけなのですが、優勝した赤緑トロンのスイスラウンドの成績がスタンディングを追う限り7勝1敗のはずなので2人としました


続いて「SCG Modern Open」(参加者901名)。初週ですのでTOP8→TOP16までの広げてデッキタイプを見てみましょう。

1位 赤緑トロン
2位 グリクシス双子
3位 感染
4位 親和
5位 青トロン
6位 グリクシス双子
7位 感染
8位 ジャンド

9位 グリクシスDelver
10位 グリクシスDelver
11位 マーフォーク
12位 ジャンド
13位 タルモ双子
14位 エルフカンパニー
15位 アブザン
16位 親和


最後に国内初日のPPTQで最多人数であろう117名にて行われた「秋葉原PPTQ」。優勝はお馴染み「豚小屋」から、先日このDNのインタビューにも答えて頂いたミツヤス(モツ)さんが見事PWC兼PPTQ2連覇となりました。

1位 バーン
2位 グリクシスコントロール
3位 バーン
4位 ノリンシスターズ
5位 アブザンカンパニー
6位 欠片の双子
7位 グリクシス双子
8位 ジャンド

各地の結果が出ましたので、注目のデッキを2つほど。


『赤緑トロン』

まずピックアップすべきは間違いなくこのデッキタイプでしょう。SCGの2つのトーナメントで優勝を飾り、日曜日に晴れる屋で行われたGPTプラハ(参加者90名)も優勝は『赤緑トロン』でした。

根強い人気もあり、モダンでは常にメタ上に存在するデッキではありましたが、前回GP神戸に向けてモダン記事を書いた時からTier1.5以上にあがってくることはなかったと思います。

そんな『赤緑トロン』が一躍トップメタの仲間入り。その躍進を支えたのは最新タルキールブロックのカードたちかと思われます。

《引き裂く流弾》は相性が悪かったトップメタの常連『欠片の双子』にかなりの耐性を付けてくれましたし、《全ては塵》の役割が1マナ増えただけで《精霊龍、ウギン》という強力なPWになった点も大きいでしょう。地味にサイドに採られている《部族養い》も見逃せません。

また、環境に《黄金牙、タシグル》が増えたことは《大祖始の遺産》をナチュラルに積んでいるこのデッキには喜ばしいことでしょう。

デッキ強化に環境変化の噛み合いでかなり良い立ち位置となった『赤緑トロン』。今後はしっかりと上位メタとして意識した構築をしないといけませんね。


『グリクシスコントロール』

少し個人的な話になってしまいますが、私が練習で『グリクシスDelver』を回していて思ったことは「《瞬唱の魔道士》と《コラガンの命令》の組み合わせは強いが《秘密を掘り下げる者》が弱く、土地が痛いのに《ギタクシア派の調査》はライフが足りない」というものでした。

《秘密を掘り下げる者》自体は強力なカードです。問題なのはデッキとの兼ね合いで、《秘密を掘り下げる者》を除去された時に畳み掛ける二の矢三の矢がないことが欠点でした。レガシーの「速槍タルモ」、スタン時代の「トラフト修復天」のような部類ですね。

《若き紅蓮術士》は前述の通りペイ2してトークンを出す価値は無く、レガシーのようにそこまで軽いスペルが豊富ではありません。《黄金牙、タシグル》は二の矢として優秀ですが、速いターンに出すには準備が必要で、序盤に《秘密を掘り下げる者》で削ったライフを活かしきれていないと判断してデッキの使用を見送りました。

「それならそこを抜いてコントロールに寄せた新しいデッキを組もう!」とできないのが私の未熟なところ…SCG INVIではそれをしっかりと組み上げて好成績を残したプレイヤーが4人もいました。

構成は人それぞれ違いますが、やりたいことはだいたい同じですね。除去とカウンターで序盤を凌ぎ、《思考掃き》で墓地を肥やし《瞬唱の魔道士》《コラガンの命令》《黄金牙、タシグル》で無尽蔵にアドバンテージを稼ぐ。ジャンドやアブザンにもアドバンテージ負けしないとても良いデッキだと思います。

しかし、それでも3色である以上『バーン』がきつい。サイドに《ドラゴンの爪》という専用カード採ってもなお…と書いてて思ったのですが、これ《ボトルのノーム》のが強そう?

・ 相手の生物止めれる&除去してくれれば3点以上のゲインになる。
・《コラガンの命令》で回収できる
・《粉々》効かない

…良さそう。MOで試してみます(笑)


取り急ぎピックアップしてみました。いよいよ今週末から連続で海外モダンGPも開催されますので、ますますメタゲームの移り変わりが激しくなりそうですね。可能な限り追っていきたいと思ってますので、今後ともよろしくお願いします。

MTG Cardshop-Nage http://www.mtgnage.jp/
SCG Invitational & Modern Open(6月第1週)
http://www.starcitygames.com/events/050615_columbus.html

秋葉原PPTQ(6月第1週)
http://d.hatena.ne.jp/Strike/20150606

今週末から始まるモダンPPTQに合わせて、今回よりモダン環境の考察記事を書かせて頂きます。常に最新のメタゲームや有益な情報を発信できるよう努めて参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

初回となる本日は
「モダンに関わるトーナメントの日程確認」
「ここまでのモダン-メタゲームの推移-」
「これからのモダン-最新のデッキ事情-」
といったトピックスでお送りします。それでは行ってみましょう!


・ モダンに関わるトーナメントの日程確認

(国内イベント)
6月~8月末 PPTQ
6月20日 モダン神挑戦者決定戦
9月5日 WMCQ in 晴れる屋

(海外イベント)
6月13-14日 GPシャーロット
6月20-21日 GPコペンハーゲン
6月27-28日 GPシンガポール
(8月27-30日 世界選手権)

世界選手権は現状フォーマット不明となってますが、過去2回とも構築にモダンが含まれているので、おそらく今回も同様かと思います。

日本の流れとしては6月中は3回の海外GPに加えて神モダンもあるので変動の激しいメタゲームの中PPTQを戦うことになりそうです。

逆に7月になるとプレミアイベントがないので、それまでの出揃った結果で組み上げられたメタゲームから各地のPPTQ結果を元に8月末まで進み、9月5日のWMCQでモダンシーズンの総決算といったところでしょうか。(なので世界選手権にモダンがあればWMCQに与える影響はかなり大きいと思われます)

PPTQの日程は「ヴぇずーヴぁ」でお馴染みライラックさんのDNが個人的には一番見やすいと思っているので重宝してます。確認はこちらから→http://shapeshifter.diarynote.jp/?theme_id=15


・ここまでのモダン-メタゲームの推移-

さて、いよいよ本題のモダンのメタゲームについてですが「最近モダン全然やってなかったから、ちんぷんかんぷんですわ」という方も多いかと思いますので、少し前からメタゲームを振り返って確認してみます。

おそらく一般的に認知されているモダンイベントは今年の2月6~8日に行われたプロツアー『運命再編』かと思われます。《宝船の巡航》と《出産の殻》が禁止されたモダンを制したのは常にトップメタに君臨している『欠片の双子』だったわけですが、話題をさらったのは構築部門で勝率の高かった『アミュレット・ブルーム』でした。

それからほどなくして行われた「モダン神挑戦者決定戦」。今考えるとすごいことが起きています。今回のGP千葉で優勝を飾った松本友樹選手 の作ったエスパーカラーの《僧院の導師》デッキ、通称「松本ハーレー」を乗りこなしての優勝は先日のGP上海で優勝を飾った市川(瀬畑)ユウキ選手 でした。

製作者の松本選手本人もTOP8に入っており(というか準々決勝で瀬畑さんに当たってなければワンツーフィニッシュもありえた!)今を時めくこの2人は、たった2人でモダンのメタゲームを塗り替えてしまうほどの結果を残しました。

実はこのモダン神が行われた2月22日は海外でGPバンクーバー(モダン)が行われていました。優勝は『欠片の双子』、その他TOP8には『アブザン』『アミュレット・ブルーム』『感染』『呪禁オーラ』が名を連ねましたが、開催があと1週間遅ければここに『松本ハーレー』が加わっていたかもしれませんね。

しかし、このGPバンクーバーの結果で見逃せない点が1つ。「PTでの優勝が双子だったにも関わらず、優勝したのは双子」という点。モダン環境において意識されている中で勝ち切るというのはかなり難しいこと。禁止を出さずにこれに歯止めをかけるために《引き裂く流弾》が出された気もしますね。


・これからのモダン-最新のデッキ事情-

タルキール龍紀伝が発売されてから、さらにモダンのメタゲームが変動しました。

『集合した中隊エルフ』

4《魂の洞窟/Cavern of Souls》
6《森/Forest》
3《ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx》
1《先祖の院、翁神社/Okina, Temple to the Grandfathers》
1《ペンデルヘイヴン/Pendelhaven》
4《剃刀境の茂み/Razorverge Thicket》

4《エルフの大ドルイド/Elvish Archdruid》
4《エルフの神秘家/Elvish Mystic》
4《エルフの幻想家/Elvish Visionary》
2《永遠の証人/Eternal Witness》
2《背教の主導者、エズーリ/Ezuri, Renegade Leader》
1《獣相のシャーマン/Fauna Shaman》
4《遺産のドルイド/Heritage Druid》
4《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
1《鏡の精体/Mirror Entity》
4《イラクサの歩哨/Nettle Sentinel》
1《再利用の賢者/Reclamation Sage》
1《漁る軟泥/Scavenging Ooze》
1《呪文滑り/Spellskite》

4《召喚の調べ/Chord of Calling》
4《集合した中隊/Collected Company》

サイドボード
1《エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor》
1《ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender》
1《永遠の証人/Eternal Witness》
1《戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War’s Wage》
1《コーの火歩き/Kor Firewalker》
1《静寂の守り手、リンヴァーラ/Linvala, Keeper of Silence》
1《シルヴォクののけ者、メリーラ/Melira, Sylvok Outcast》
1《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》
1《再利用の賢者/Reclamation Sage》
1《最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll》
2《内にいる獣/Beast Within》
1《忍び寄る腐食/Creeping Corrosion》
2《窒息/Choke》

スタンダードでも『4色中隊』 などで活躍を見せ始めた《集合した中隊》ですが、モダンのそれはスタンダードの何倍も強力です。

まずは安定して《集合した中隊》から2枚出す点。スタンダードでは3マナ以下生物は22~25枚程度が限界で、これだと1枚以下しか出ないことも多々あるのですが、モダンのエルフはなんと33枚!かなりの高確率で2枚の生物がめくれます。

さらに出る生物だけで盤面を突破できる優秀さがあります。スペルのサポートを受けなくてもいいことが《集合した中隊》の安定度を支えています。

そして4マナという若干の重さをマナクリが軽減してくれます。スタンダードでこれをやると後半にめくれるマナクリがカードとして機能しないことが多いのですが、このデッキは「エルフ」が出るというだけでどのタイミングでも確実にカード1枚分の働きをします。

サイドボードには《出産の殻》を彷彿とさせるような大量のシルバーバレット戦術。《召喚の調べ》で狙って持ってこれるので、多種多様なデッキの混在するモダン環境において少ない枚数でもしっかりと対策ができているというのはかなりデッキの強みだと思います。
『グリクシスDelver』

1《血の墓所/Blood Crypt》
3《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
2《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
3《島/Island》
1《山/Mountain》
4《汚染された三角州/Polluted Delta》
2《蒸気孔/Steam Vents》
1《沼/Swamp》
1《湿った墓/Watery Grave》

4《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》
1《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler》
3《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
3《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang》
4《若き紅蓮術士/Young Pyromancer》

1《剥奪/Deprive》
2《電解/Electrolyze》
2《コラガンの命令/Kolaghan’s Command》
4《稲妻/Lightning Bolt》
2《マナ漏出/Mana Leak》
2《残忍な切断/Murderous Cut》
2《呪文嵌め/Spell Snare》
1《終止/Terminate》
4《思考掃き/Thought Scour》
3《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
4《血清の幻視/Serum Visions》

サイドボード
1《イゼットの静電術師/Izzet Staticaster》
1《硫黄の精霊/Sulfur Elemental》
2《払拭/Dispel》
1《電解/Electrolyze》
2《瞬間凍結/Flashfreeze》
1《イゼットの魔除け/Izzet Charm》
2《引き裂く流弾/Rending Volley》
1《汚損破/Vandalblast》
3《ドラゴンの爪/Dragon’s Claw》
1《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》

元々大量の軽量スペルの詰め込まれた青赤Delverには「探査」というキーワード能力がピッタリで、黒を足すのはごく自然な流れだったように思えます。

そこに加わったのが《コラガンの命令》。スタンダードではあまり見かけないこのカードも、モダン環境においては非常に汎用性の高いスペルに変貌します。

軽くて優秀な生物の多いモダンで「2点ダメージ」は重宝しますし「生物を戻す」能力も戻ってくるのが《瞬唱の魔道士》などの超一流生物。「茶破壊」は親和やアミュレットに強いのはもちろん、サイド後の《殴打頭蓋》などかゆいところに手が届くのが良いですね。これらに「1ディスカード」が加われば確実にアドバンテージをもたらしてくれます。

汎用性は高いですが、何枚引いても強いかと言われるとそうではないため枚数は2枚程度に抑えられていますが、今まであまり見なかったデッキタイプを上位メタに押し上げた縁の下の力持ち(親和をトップメタから一歩引きずりおろした張本人)はこのカードだと思います。

・赤バーン
変更点
《頭蓋割り》→《アタルカの命令》

その他の構成に変わりはないのでリストは割愛。《頭蓋割り》は優秀ですが、メインに回復手段を持たない相手の場合に火力としての性能が低いという欠点がありました。《アタルカの命令》なら同じことができる上に相手のデッキに回復がないと分かれば「強化+3点」で火力としても優秀に働きます。

元々サイドに《破壊的な享楽》を採用していたのでマナベースにも変更がなく組み込める点も後押しして定番パーツになりつつありますが、「サイドの対策カードを対策するための緑マナ」と「メインから4枚採用しているカードのための緑マナ」ではかなり違ってきます。

具体的には「手札に《アタルカの命令》はない。引いたときのために緑マナを持ってきておきたいが、そのためにはギルランのペイ2が必要」という状況が頻繁に発生します。これは「自分のライフより先に相手のライフを0にする」というバーンの戦術においてかなりの痛手です。

よって強力なスペルではあるが、対価として払うものも大きいため採用にはまだ検討を要するのではないかというのが個人的な見解です。
・アブザン
  ↓
・ジャンド

モダンでお馴染み黒緑Xジャンク。《包囲サイ》の加入で『アブザン』が定番でしたが、ここ最近は『ジャンド』が主流になりつつあります。

背景としては先ほど紹介した《コラガンの命令》の加入の他に『アミュレット・ブルーム』の存在もあるかと思います。盤面を掌握しても意味をなさないコンボデッキ相手には《未練ある魂》と《包囲サイ》にそこまでの力はなく、《闇の腹心》や押し込みに使える《稲妻》擁する『ジャンド』の方が高い勝率が望めます。

最新の『集合した中隊エルフ』相手にもほぼ同様のことが言えますね。盤面を止めることも必要ではありますが、《稲妻》に勝るものはありません。

また、《黄金牙、タシグル》が強いこともあり2マナの除去は《突然の衰微》より《終止》を多く採りたいことも『ジャンド』である理由ですね。

しかしこれも一長一短で『バーン』相手にはやはり《包囲サイ》が強く、サイドも《機を見た援軍》と《部族養い》ではかなりの差があります。後述しますが個人的にモダン最強は『バーン』であると思っているため、安易に『ジャンド』を選びたくない。選ぶからには確実に『バーン』を咎める要素を含ませるか素直に『アブザン』を使いたいというのが、黒緑Xジャンクを使い続けている私の今週末の悩みです(笑)


~最後に~

今週末のPPTQは特に大会結果などの情報がない状態で迎えるため、メタゲームを読むのがかなり難しいと思います。そこで私が考えるTier1は…



みんな自分の好きな (使い慣れた)デッキを使う



あとバーンつよい


…すいません。一応理由はあるので簡潔に。

モダンはカードの高騰もあり、どれでも組めるという人は多くないと思います。これがRPTQならそこは考えないほうがいいと思うのですが、PPTQではそういった事情も少なからず絡んでくると踏んでいます。

また、デッキとして強い『アミュレット・ブルーム』なども本来ならトップメタの一角ですが、プレイングがかなり難しいため即席では勝ちにくい。ゆえにメタを読むのがより難しい。

そんな中でも唯一多いのではないかと思えるのが『バーン』です。パーツが新加入含めてスタンダードのカードが多く、プレイングもモダンの中では比較的簡単な部類です。

そして何より「強い」

ここまでに紹介した『ジャンド』『グリクシスDelver』『松本ハーレー』などはどれもデッキパワーが高いですが、フェッチとギルランを多用している関係でどうしても『バーン』に有利をつけることができません。

デッキパワーを高めるには3色。3色はフェッチとギルランで回すというモダンの性質をついている以上『バーン』の強さは揺るがないと思っています。

よってあくまで個人的(本当に個人的な意見なので違ったらごめんなさい)なメタゲーム予想は

Tier1
バーン
ジャンド・アブザン
欠片の双子

Tier1.5
アミュレット・ブルーム
グリクシスDelver
親和

Tier2
松本ハーレー
集合した中隊エルフ
赤緑トロン

です。私自身も色々悩みながら今週末のPPTQに出たいと思います!

それではまた次回!

MTG Cardshop-Nage http://www.mtgnage.jp/
プロツアー『運命再編』(2月6日~8日)
http://coverage.mtg-jp.com/ptfrf15/

GPバンクーバー(2月21日~22日)
http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpvan15

モダン神挑戦者決定戦(2月22日)
http://www.hareruyamtg.com/article/category/detail/27

MO Daily
http://magic.wizards.com/ja/content/deck-lists-magic-online-products-game-info

新環境に入り、プロツアーも控えてますます盛り上がるスタンダード!この前の土日に関東で行われたPPTQ(池袋、川崎、宇都宮)を見事突破した3名にそれぞれデッキのことを聞いてみました!

PPTQ宇都宮突破 アイザワケイジ:AKKA 使用デッキ:赤白アグロ
8《山/Mountain》
6《平地/Plains》
4《凱旋の神殿/Temple of Triumph》
4《戦場の鍛冶場/Battlefield Forge》
2《マナの合流点/Mana Confluence》

4《道の探求者/Seeker of the Way》
4《魂火の大導師/Soulfire Grand Master》
4《ゴブリンの熟練扇動者/Goblin Rabblemaster》
4《雷破の執政/Thunderbreak Regent》
3《嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragon》

1《乱撃斬/Wild Slash》
4《稲妻の一撃/Lightning Strike》
4《勇敢な姿勢/Valorous Stance》
3《軍族童の突発/Hordeling Outburst》
4《かき立てる炎/Stoke the Flames》
1《紅蓮の達人チャンドラ/Chandra, Pyromaster》

サイド
3《乱撃斬/Wild Slash》
2《消去/Erase》
3《見えざるものの熟達/Mastery of the Unseen》
2《焙り焼き/Roast》
3《オレスコスの王、ブリマーズ/Brimaz, King of Oreskos》
1《弧状の稲妻/Arc Lightning》
1《紅蓮の達人チャンドラ/Chandra, Pyromaster》

Q,デッキの特徴は?

A,赤系を意識しつつ、《ドロモカの命令》の採用率を考えてエンチャントを不採用にしました。デッキの利点は何といっても《魂火の大導師》。2ターン目からXターン目までいつ出しても強いカードは、スタンダードのカードプールが広くなったと言えど、これしかないですね。


Q,次に出るとしたら変更点はありますか?

A,《消去》2枚の枠はメタに合わせて。それ以外は特に無し。スゥルタイリアニが流行るようならそのまま、赤単t緑にきちんと勝ちたいなら《洗い流す砂》が欲しいですね。あのデッキは回ったとき速過ぎるので。


Q, PPTQ川崎突破のミツヤス(モツ)さん:ジェスカイテンポ(リストは下記)に当たりました。サイドのインアウトは?

A,
先手アウト
4《勇敢な姿勢/Valorous Stance》
3《軍族童の突発/Hordeling Outburst》
イン
3《乱撃斬/Wild Slash》
3《オレスコスの王、ブリマーズ/Brimaz, King of Oreskos》
1《紅蓮の達人チャンドラ/Chandra, Pyromaster》

後手アウト
4《勇敢な姿勢/Valorous Stance》
4《ゴブリンの熟練扇動者/Goblin Rabblemaster》
イン
3《乱撃斬/Wild Slash》
3《オレスコスの王、ブリマーズ/Brimaz, King of Oreskos》
1《弧状の稲妻/Arc Lightning》
1《紅蓮の達人チャンドラ/Chandra, Pyromaster》

レシピが分かっている前提にはなってしまいますが、基本はこういったかたちです。あとは相手のプレイングなどから微調整も行います。


Q, PPTQ池袋突破のキノシタ(フォーティー)さん:アブザンコントロール(リストは下記)に当たりました。サイドのインアウトは?

A,
アウト
1《乱撃斬/Wild Slash》
4《稲妻の一撃/Lightning Strike》
3《軍族童の突発/Hordeling Outburst》
イン
3《オレスコスの王、ブリマーズ/Brimaz, King of Oreskos》
3《見えざるものの熟達/Mastery of the Unseen》
2《焙り焼き/Roast》

相手のサイドチェンジによっては《紅蓮の達人チャンドラ》の2枚目を検討します。もし入れる場合は合わせ技でタフネス4の《クルフィックスの狩猟者》が焼ける《稲妻の一撃》を何枚か残すかもしれません。

(追加Q,《見えざるものの熟達》を入れるのは相手のリストに《ドロモカの命令》がないからですか? A,アブザン「コントロール」なので息切れ防止策に入れる意味合いが強いですね。アブザン「ミッドレンジ」や「アグロ」には入れません)


Q,最後に一言お願いします

A,この赤白はレシピ(エンチャント不採用)がバレると旨味は減少しますね。実際PPTQでも毎回のようにエンチャント破壊をサイドインされたので。逆にこういったレシピが流行るようならサイドに数枚だけ《岩への繋ぎ止め》(もしくは《前哨地の包囲》)を採るのもありかもしれません。《山》は少なめですが、4~5ターン目に使用するテンポの良い除去として機能してくれそうです。


PPTQ池袋突破 キノシタトモヒロ:40(フォーティー) 使用デッキ:アブザンコントロール
2《平地/Plains》
2《森/Forest》
4《静寂の神殿/Temple of Silence》
4《疾病の神殿/Temple of Malady》
4《砂草原の城塞/Sandsteppe Citadel》
4《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
2《コイロスの洞窟/Caves of Koilos》
3《ラノワールの荒原/Llanowar Wastes》
1《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》

2《棲み家の防御者/Den Protector》
4《クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix》
4《包囲サイ/Siege Rhino》
2《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang》

4《思考囲い/Thoughtseize》
3《胆汁病/Bile Blight》
2《究極の価格/Ultimate Price》
4《英雄の破滅/Hero’s Downfall(TH)》
4《アブザンの魔除け/Abzan Charm(KT)》
2《完全なる終わり/Utter End(KT)》
3《太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun’s Champion(TH)》

サイド
3《強迫/Duress》
2《消去/Erase》
2《究極の価格/Ultimate Price》
3《悲哀まみれ/Drown in Sorrow》
2《悪行の大悪鬼/Archfiend of Depravity》
1《リリアナ・ヴェス/Liliana Vess》
1《世界を目覚めさせる者、ニッサ/Nissa, Worldwaker》
1《頂点捕食者、ガラク/Garruk, Apex Predator》

(本人のDNレポ【http://40eiyuu.diarynote.jp/201503300041492700/】がありますので、そちらも合わせてご覧ください)

Q,次に出るとしたら変更点はありますか?

《悪行の大悪鬼》2枚と《リリアナ・ヴェス》1枚を変えたいですね。どちらも他のカードで十分な対策ができていると分かりました。入れるカードは速度のある赤単t緑に隙を見せずに生物を展開できる《荒野の確保》2枚とライフゲインができる《真面目な訪問者、ソリン》1枚が妥当かと思います。


Q,PPTQ宇都宮突破のアイザワ(AKKA)さん:赤白アグロに当たりました。サイドのインアウトは?

A,
アウト
3《アブザンの魔除け/Abzan Charm》
1《太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun’s Champion》
イン
2《究極の価格/Ultimate Price》
2《悲哀まみれ/Drown in Sorrow》

除去として機能しにくい《アブザンの魔除け》と重い《太陽の勇者、エルズペス》を減らして、軽い確定除去とアドバンテージを狙える除去を入れます。


Q,PPTQ川崎突破のミツヤス(モツ)さん:ジェスカイテンポに当たりました。サイドのインアウトは?

A,
アウト
1《アブザンの魔除け/Abzan Charm》
1《英雄の破滅/Hero’s Downfall》
1《思考囲い/Thoughtseize》
イン
3《強迫/Duress》

ハンデスで安全確認しつつ、《クルフィックスの狩猟者》や《黄金牙、タシグル》でアドバンテージを稼ぎながらゲームを進められるようにします。

どちらのプレイヤーともそうですが、リストを知っていてサイドに《前哨地の包囲》が無い前提なら《完全なる終わり》を優先的にサイドアウトしますね。


PPTQ川崎突破 ミツヤスユウキ:モツ 使用デッキ:ジェスカイテンポ
メイン 60枚
2《平地/Plains》
1《島/Island》
2《山/Mountain》
4《凱旋の神殿/Temple of Triumph》
1《啓蒙の神殿/Temple of Enlightenment》
1《天啓の神殿/Temple of Epiphany》
4《シヴの浅瀬/Shivan Reef》
1《戦場の鍛冶場/Battlefield Forge》
4《神秘の僧院/Mystic Monastery》
3《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
1《マナの合流点/Mana Confluence》

4《魂火の大導師/Soulfire Grand Master》
4《ゴブリンの熟練扇動者/Goblin Rabblemaster》
4《カマキリの乗り手/Mantis Rider》
4《雷破の執政/Thunderbreak Regent》

4《乱撃斬/Wild Slash》
4《稲妻の一撃/Lightning Strike》
2《勇敢な姿勢/Valorous Stance》
2《双雷弾/Twin Bolt》
2《ジェスカイの魔除け/Jeskai Charm》
4《かき立てる炎/Stoke the Flames》
2《時を越えた探索/Dig Through Time》

サイド
1《消去/Erase》
4《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》
2《勇敢な姿勢/Valorous Stance》
2《否認/Negate》
2《洗い流す砂/Scouring Sands》
3《静翼のグリフ/Hushwing Gryff》
1《時を越えた探索/Dig Through Time》

Q,意識した上位メタとデッキについて

A,赤単(t緑)、青いコントロール、緑単t白信心の3つに負けないデッキで出ることを考えました。PPTQ当日はアブザンコントロールが思っていたより多かったですが、ジェスカイは今挙げた4つのデッキタイプ全てに対して有効な戦略があり、実際全部のデッキタイプに当たりましたが全て勝利することができました。

ジェスカイというデッキ自体《雷破の執政》を得て速度と決定力が格段に上がりましたし、《双雷弾》は良いアクセントになってくれました。


Q,次に出るとしたら変更点はありますか?

A,《層雲の踊り手》(実は採用したかったが前日売り切れで購入できず不採用)は試してみたいですが、赤いデッキにはあまり強くないですし飛行も足りているのでマストではないですね。

前環境のジェスカイテンポからマナベースを練り直したのですが、それでもまだ《島》の2枚目が欲しい場面もあったりしたので改良の余地有りと思っています。スペルの選択には現状満足しているのでこのままでも良いですね。


Q,PPTQ宇都宮突破のアイザワ(AKKA)さん:赤白アグロに当たりました。サイドのインアウトは?

A,
アウト
4《魂火の大導師/Soulfire Grand Master》
4《ゴブリンの熟練扇動者/Goblin Rabblemaster》
2《ジェスカイの魔除け/Jeskai Charm》
イン
4《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》
1《勇敢な姿勢/Valorous Stance》
2《否認/Negate》
2《洗い流す砂/Scouring Sands》
1《時を越えた探索/Dig Through Time》


Q, PPTQ池袋突破のキノシタ(フォーティー)さん:アブザンコントロールに当たりました。サイドのインアウトは?

A,
アウト
3《魂火の大導師/Soulfire Grand Master》
4《乱撃斬/Wild Slash》
4《稲妻の一撃/Lightning Strike》
2《双雷弾/Twin Bolt》
イン
1《消去/Erase》
4《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》
2《勇敢な姿勢/Valorous Stance》
2《否認/Negate》
3《静翼のグリフ/Hushwing Gryff》
1《時を越えた探索/Dig Through Time》


御三方ともご協力ありがとうございました。


全員に共通した見解で赤単t緑の強さ・速さを意識していたことがあげられます。ここまでに紹介したデッキタイプ以外にも、海外で行われたSCGではシディシウィップや英雄的(ヒロイック)の活躍があり、このメタゲームの中でどういったデッキがプロツアーで活躍するのか今から楽しみですね!

それではまた次回!

MTG Cardshop-Nage http://www.mtgnage.jp/
引き続きレポ。シングルエリミ以降です。


QF アブザンアグロ@大西さん
http://www.happymtg.com/coverage/24936/

スイス順位で先手も《残忍な切断》で先手後手をひっくり返され、その後土地を多めに引いてメイン落とす。サイドは2本とも大西さんが土地2で1ターンだけだが止まったため、押し込んで取り返し。

試合後に大西さんに僕と試合するのが楽しいと言っていただけてとても嬉しかったです。僕の中ではかなり強いプレイヤーという認識があったので…恐縮ですね。僕なんか全然まだまだ下手くそなので、もっと頑張らないと。


SF 青黒コントロール
http://www.happymtg.com/coverage/24931/

メインはワンマリで無駄牌引いて負け。サイド後1つは相手の事故で取り返して3本目。

最初のハンデスで相手の手札に(あと1マナあればうてる)ディグあるの知っていたので、クルフィックスで上に見えてる2枚目のハンデスをチャームで引いて撃ったらディグが2枚になってる。「何も落とさないって選べないですよね?」「はい」とジャッジに確認してこのターンにディグ撃たれることが確定してがっかりするも、土地がまだ少ないためディグよりも《ジェイスの創意》のが強い盤面だったのでそれを落として事なきを得る。

ウギン除去して返しのニッサで勝ち。


FN 赤白ミッド@みっちー
http://www.happymtg.com/coverage/24957/

とても良いカバレッジを書いて頂けました。まつがんさん、ありがとうございます。

試合の後に「(俺なんかミスってましたかね…)」って目でスタッフの井川さん見てたら


井川さん「あそこ《ラクシャーサの死与え》出さないほうがいいよ」

ストライクさん「おい、これ以上ナゲを責めるな」

井「いや、なんかミスってたか教えてほしそうだったから」

ス「いいから撤収!撤収!」


あなたはエスパーですか、井川さん。


ってわけでプレイングのほかサイドチェンジもミスってて負けて当然でした。200年早かった。

そんなこんなで準優勝でした。PWCC2つ目のトロフィーを持って帰れなかったのは残念ですが、決勝の組み合わせの時点で正直満足してました。

2011年のときも尊敬するプレイヤーにHanoiさんの名前書いて、お互い決勝まで行って…PWCCのときは組み合わせが神懸ってるんだよなぁとしみじみ思いました。

今年度もPWCお疲れ様でした。来期もよろしくお願いします。

来年のPWCCは勝つぞ!!!

Cardshop-Nage http://www.mtgnage.jp/


たくさんカバレッジとって頂きました。ありがとうございます。
http://www.happymtg.com/category/coverage/archive2015/pwcc2015/

PWCC前日に晴れる屋PPTQで赤白同系とアブザンアグロに強いことを理由にベンスタ赤白を使うも、コントロールなど苦手なとこ踏みまくって1-3ドロップ。メタが思っていたより寄ってなくて何でもいる状態だと思えたので、PWCCでは一番無難に強いアブザンアグロを選択。結果的にはこれが大正解で、他のデッキだと勝ててなかった。

アブザンアグロについては今更語る必要もないとは思うのですが、一応自分なりに考えて組んだところだけ。ちなみに脳内だったので引きが強かっただけかもしれません。聞き流し推奨でお願いします。(笑)

レシピはこちらから→http://d.hatena.ne.jp/Strike/20150301


・土地

アブザンアグロの一番の負け要素は「土地事故」だと思っています。なので「枚数を引かない」のはどうしようもないにしても「色が揃わない」を極力減らそうと考えました。

まず「結果的に1色しか出ない土地」、つまり基本土地とフェッチを減らしました。多くのリストはフェッチ4の基本土地4ですが、僕の構成だと3:3です。さらに《マナの合流点》を1枚採用し、他の土地をサポートできる《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》も2枚採っています。

極端かもしれませんが例としては

《疾病の神殿》
《吹きさらしの荒野》
《羊毛鬣のライオン》
《ラクシャーサの死与え》
《先頭に立つもの、アナフェンザ》

のようなハンドが来たとき、フェッチで平地を持ってくると3枚目の土地がタップインのとき
《ラクシャーサの死与え》出せませんし

1ターン目《森》
2ターン目《平地》→ライオン

のような動きになると最早《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》を引かないと《英雄の破滅》と《胆汁病》を引いたとき撃てるのはかなり先になってしまいます。

確かに合流点のダメージは痛いですが、色拘束のかなりきついデッキなので実質ダメランとそこまでもらうダメージは変わりないと思いますし、アーボーグは(ワンアクションの最大マナがロックとライオンの怪物化で5マナのため)4マナ目までに重ね引きしなければ5マナ目は無理やり置いて出すでも良しとしようと考えました。

ダメージをもらっても、多少損をしても、優秀なクリーチャー陣を出し続けることが一番強いのは間違いないですからね。


・《荒野の後継者/Heir of the Wilds》

環境にコントロールやアブザンミッドが増え、《胆汁病》がキープ基準にならないケースが増えたことと、信心やグルールなど《世界を喰らう者、ポルクラノス》を有するデッキに接死が強いことから採用しました。

また、サイドに《悲哀まみれ》を積む場合はサイドチェンジが難しくなるのですが、前日のPPTQでジェスカイ(カマキリ)が勝ったため裏目のある《悲哀まみれ》は採らないと決めたことも、《荒野の後継者》を採用する後押しになりました。


その他、元々自分が使っていたアブザンアグロにはチャームが0枚でしたが、まるく強くを意識して戻したこと、場に生物のいないときに複数引くと辛いロックを3にしたことなどは結果的には全部正解でした。(正直当たり運も良かったですが)


そんなところで。以下当日のラウンド

R1 bye

R2 バントコントロール
1戦目完全にわからん殺しされるも、サイド後は有利なので取り返し

R3 シディシウィップ
1戦目土地事故するも相手も決め手を引かずにゲームが長引く。が、結果押し込まれて負け。サイド後は《勇敢な姿勢》が強くて勝ち。

R4 スゥルタイコントロール@limhたん
http://www.happymtg.com/coverage/24880/

苗字がサイダで良かった。

R5 青黒コントロール
メインは無駄牌多く引いて負け。サイド後《霜の壁》や黒包囲など独特なカードチョイスが光っていて、プレイも上手くてきつかったけど、こっちの引きが強くて勝ち。特に3本目壁を見て入れた《勇敢な姿勢》を引けて壁除去して勝ったのは運が良かった。

R6 アブザンアグロ@ファッカーさん
この日初の先手が一番大事な同系で取れて先勝。サイド後は土地3枚に除去4枚のスーパー後手ハンドが来てくれて、その後の引きも強くて勝ち。

R7 R8をIDして6-0-2で2位通過。

シングルエリミ以降は明日書かせて頂きます。





PWCC2015

2015年3月2日 TCG全般
デッキはアブザンアグロ。

色々書きたかったのですが、寝るまでに上手くまとめられそうになかったのでまず結果だけ簡潔に。後日詳細レポあげます。

bye
バントコントロール×○○
シディシウィップ×○○
スゥルタイコントロール@limhたん×○○
青黒コントロール×○○
アブザンアグロ@ファッカーさん○○
赤白ミッド@みっちー ID
ジェスカイテンポ@モツさん ID

6-0-2で2位通過。

QF アブザンアグロ@大西さん×○○
SF 青黒コントロール×○○
FN 赤白ミッド@みっちー××

で最後負けたけど、なげるやふぁいあぼーる対決を決勝で出来たので正直満足してます。みっちーおめ。

今期PWCお疲れ様でした。来期もよろしくお願いします。
The Last Sunに向けての総まとめ、最終回です!今回は各地のPPTQからスタンダード結果と、昨日まで行われていたGPミラノ(モダン)の結果を見ていきます!

いよいよ今週末となったThe Last Sunに向けて、是非ご活用ください!

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モダン

12月13日-14日 GPミラノ 参加者1,760名
http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpmil15

1位 《出産の殻》
2位 《出産の殻》
3位 《精力の護符》コンボ
4位 青白赤《ジェスカイの隆盛》コンボ
5位 青赤緑デルバー
6位 4色《ジェスカイの隆盛》コンボ
7位 赤単t白青巡航バーン
8位 親和

9位 青赤デルバー
10位 青赤緑デルバー
11位 青赤緑デルバー
12位 ブルームーン
13位 《出産の殻》 
14位 トライバルZoo
15位 黒緑白ジャンク
16位 黒緑白ジャンク


かなーーーり興味深い結果になっていますので、一つずつ確認していきます。


・8位の親和

今までの親和とは全く違う構成。《金属ガエル》《マイアの処罰者》に加え《チス=ゴリアの鱗》まで入った正真正銘「親和」するデッキ。《空僻地》が不採用なのでサイドまで含めて色マナを必要とするカードは1枚も無く、代わりに《激戦の戦域》などことごとく前のめりな構成になっています。

これだけ軽い構成ですが、点数で見たマナコストが1のカードは《信号の邪魔者》と《バネ葉の太鼓》の2種類しかないためメインから採用された《虚空の杯》が2ターン以内にX=1で置けるとデルバーやバーンをほぼ沈黙させることができます。


・優勝の《出産の殻》

最近はメリーラが抜けてエンジェルポッドなるものが出てきていたかと思えば、なんと今回優勝の《出産の殻》には《シルヴォクののけ者、メリーラ》も《テューンの大天使》も入っていない無限コンボ無しの構成。代わりに《修復の天使》が多めに2枚採用されていたり、1枚1枚のカードパワーを上げています。

無限コンボはウルザトロンや《精力の護符》デッキなど除去の薄いデッキ相手に速やかにゲームを終わらせることができますが、コンボパーツに除去耐性がないため《稲妻》1枚で簡単に止められる点や、単体のカードパワーが低いことがデメリットでした。

直前の世界選手権で勝率のよかった青赤Xデルバーや《ジェスカイの隆盛》コンボは軽い除去が豊富なので個人的には良い変更に思えるのですが、2位と13位の《出産の殻》は普通のエンジェルポッドなので一概には言い切れないところです。


・9~11位の青赤Xデルバー

TOP8には1人の青赤Xデルバーでしたが、最終スタンディングを見ると4~11位までが全員13勝3敗の39pt、つまりオポ次第ではTOP8の半分が青赤Xデルバーにもなりえたことになります。

今回はたまたまオポ落ちしたのが全員青赤Xデルバーでしたが、やはり世界選手権でも活躍したこのデッキは現時点で紛れもないトップメタと言えるでしょう。


・《ジェスカイの隆盛》コンボ

2日目のメタゲームブレイクダウンによると

35人(16,6%) 青赤Xデルバー
31人(14,7%) 《出産の殻》
28人(13,3%) 《風景の変容》
24人(11,4%) 黒緑白ジャンク
16人(7,6%) 親和
11人(5,2%) 赤バーン
8人(3,8%) 赤緑ランプ
7人(3,3%) 呪禁オーラ
7人(3,3%) 《ジェスカイの隆盛》コンボ
6人(2,8%) 《欠片の双子》
5人(2,3%) Zoo
5人(2,3%) ウルザトロン

と、かなり苦戦を強いられているように見えた《ジェスカイの隆盛》コンボでしたが終わってみればTOP8に2人と、これまた世界選手権での活躍に恥じない結果を残しました。

4位のレシピは世界選手権のそれに酷似したもの。6位のレシピは従来の4色型の《貴族の教主》を《命運縫い》に変えたような構成です。ですが《きらめく願い》からのフィニッシュでお馴染み《肉体+血流》は不採用になっており、単純に《ジェスカイの隆盛》の水増しと《殺戮遊戯》・《太陽と月の輪》・《焦熱の裁き》など相手次第で劇的な効果を発揮するサーチ手段として採用されています。


・《精力の護符》コンボ

前環境(GP神戸)から存在はしていたものの大きな結果を残すことのなかった《精力の護符》コンボ。タルキールから新カードが加入したというわけではないのですが、ここへ来て3位入賞。しかもスイスラウンド終了時では14勝2敗で1位通過でした。

メタゲームの産物か、果てはプレイヤーの実力か…真相はわかりませんが一応《精力の護符》コンボって何だっけ?って方のために概要だけ。
《精力の護符》の存在下では、ラヴニカ・ブロックのバウンスランドは「プレイ→アンタップ→タップして2マナを生み出す→自身を手札に戻す」という動きができるようになる。これを利用したのがこのデッキであり、《花盛りの夏》や《迷える探求者、梓》で土地のプレイ回数を増やすことで、1ターンに何度もこの動きを繰り返して爆発的なマナ加速を行う。

フィニッシャーは2種類採用されることが多い。1つは《原始のタイタン》で、《処刑者の要塞》や《軍の要塞、サンホーム》(これも精力の護符によってアンタップする)をサーチして高い打点を叩き出す。もう1つは《集団意識》+契約のコンボで、対戦相手に契約のコピーを押し付けていわゆる「契約死」を引き起こす。《召喚士の契約》が原始のタイタン(と梓)のサーチ手段を兼ねるため、この2つの勝ち手段は無理なく共存させることができる。

(MTG Wikiより引用)


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スタンダード

各地でPPTQが行われていますが、なるべく参加者の多いところをピックアップしてデッキタイプを上げていきます。

12月6日 晴れる屋PPTQ 152名
http://www.happymtg.com/category/coverage/archive2014/pptqmagic2016/

1位 アブザン・ミッドレンジ
2位 赤白ミッドレンジ
3位 アブザン・アグロ
4位 赤緑モンスター
5位 赤緑モンスター
6位 マルドゥ・ミッドレンジ
7位 マルドゥ・ミッドレンジ
8位 マルドゥ・ミッドレンジ


12月7日 川崎PPTQ 93名
http://d.hatena.ne.jp/Strike/20141207

1位 黒緑星座
2位 マルドゥ・ミッドレンジ
3位 ジェスカイ・トークン
4位 ティムール・ミッドレンジ
5位 アブザン・アグロ
6位 ジェスカイ・トークン
7位 ジェスカイ・トークン
8位 赤緑トークン


12月13日 立川PPTQ 59名
http://gccmtg.jp/preliminary-ptq-m16-in-famikonkun-2nd-result

1位 ジェスカイ・トークン
2位 青白英雄的
3位 赤緑モンスター
4位 《ジェスカイの隆盛》コンボ
5位 アブザン・アグロ
6位 黒緑星座
7位 アブザン・アグロ
8位 アブザン・アグロ


12月14日 名古屋PTQ 133名
http://74598.diarynote.jp/201412151725246444/

1位 アブザン・アグロ
2位 赤白兵士トークン
3位 ジェスカイ・トークン
4位 赤緑モンスター
5位 赤単アグロ
6位 アブザン・リアニ
7位 白単兵士トークン
8位 マルドゥ・ミッドレンジ


12月14日 川崎PPTQ 
http://d.hatena.ne.jp/Strike/20141215

1位 ティムール・ミッドレンジ
2位 アブザン・ミッドレンジ
3位 マルドゥ・ミッドレンジ
4位 アブザン・リアニ
5位 赤緑トークン
6位 アブザン・ミッドレンジ
7位 アブザン・ミッドレンジ
8位 マルドゥ・ミッドレンジ


12月14日 SCG Open Standard 449名
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/deckshow.php?&t%5BC1%5D=1&start_date=12/13/2014&end_date=12/14/2014&start=1&finish=32&event_ID=19&limit=50

1位 シディシウィップ
2位 赤白ミッドレンジ
3位 青白英雄的
4位 赤緑アグロ
5位 アブザン・リアニ
6位 アブザン・リアニ
7位 ティムール・ミッドレンジ
8位 アブザン・リアニ


12月14日 SCG Invitational 273名 
スタンダード部門7勝1敗以上
http://www.starcitygames.com/events/coverage/3035_standard_71_or_better_decklist.html

・青白英雄的×3
・アブザン・リアニ×2
・ジェスカイ・トークン
・赤白トークン
・青白コントロール


世界選手権で優勝を飾ったシディシウィップでしたが、日本のPPTQではあまり結果を残していないようです。安定して結果を残しているのはジェスカイ・トークン、アブザン・アグロ、マルドゥ・ミッドレンジ、赤緑モンスターあたりでしょうか。

海外では最新のSCGはシディシウィップが制しました。また青白英雄的とアブザン・リアニの活躍の仕方はかなり目を見張るものがあります。


《宝船の巡航》は禁止になる?と囁かれながらもモダンGPは《出産の殻》がワンツーフィニッシュ。そしてそのモダンよりもメタゲームに存在するデッキタイプが多いかつてないスタンダード。

The Last Sunの結果は…?


以上、今回まで読んでいただいた方、本当にありがとうございます。

それではまたの機会に!

Cardshop-Nage http://nage.ocnk.net/
【スタンダード】

プロツアー「タルキール覇王譚」(10月13日)
優勝:アブザン・ミッドレンジ 準優勝:ジェスカイ・テンポ
http://coverage.mtg-jp.com/ptktk14/

GPロサンゼルス(10月19日)
優勝:赤緑モンスター 準優勝:赤単
http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpla14

GPストックホルム(10月26日)
優勝:ジェスカイ・テンポ 準優勝:ティムール・ミッドレンジ
http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpsto14

Big Magic Open(10月26日)
優勝:アブザン・アグロ 準優勝:赤単
http://sanc.jp/bmo.html

GPサンティアゴ(11月2日)
優勝:アブザン・リアニ 準優勝:アブザン・アグロ
http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpsan14

GPサンアントニオ(11月30日)
優勝:マルドゥ・ミッドレンジ 準優勝:白青英雄的
http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpsna14

世界選手権スタンダードデッキリスト(12月3日)
http://coverage.mtg-jp.com/mtgwc14/decklist/011627/

【モダン】

モダン神(10月20日)
優勝:赤単t青白巡航バーン 準優勝:赤単t青巡航バーン
http://www.happymtg.com/category/coverage/archive2014/mdkami_challenge2/

GPマドリード(11月16日)
優勝:青赤緑デルバー 準優勝:風景の変容
http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpmad14

世界選手権モダンデッキリスト(12月2日)
http://coverage.mtg-jp.com/mtgwc14/decklist/011593/

スタンダードまとめ、その1-プロツアー結果から読み取る今後のメタゲーム-
http://worldandworld.diarynote.jp/201410141936457762/

スタンダードまとめ、その2-GPロサンゼルス結果→BMO&GPストックホルム結果の流れと現スタンの先手後手の差-
http://worldandworld.diarynote.jp/201411011216106185/

世界選手権をもっと楽しむ!最新GPサンアントニオから見るスタンダードまとめ!
http://worldandworld.diarynote.jp/201412020357198863/

世界選手権の構築部門結果からThe Last Sunに向けて
http://worldandworld.diarynote.jp/201412050043057778/

世界選手権のスイスラウンドが終了し、見事日本人プレイヤーが2名決勝ラウンドへと進みました!日曜日の活躍にも期待したいですね!

さて、今回はその世界選手権で行われたスタンダード・モダン各構築部門の結果を見ていきたいと思います。今月の20日・21日に控える「The Last Sun」もこの2つの構築フォーマットで行われるため、ラウンド数は各4回戦ずつと少ないものの、世界最高峰のプレイヤーたちが残した結果がメタゲームに大きな影響を与えることは間違いないでしょう。

「スタンダード 」

・4勝0敗
Reid Duke - 黒緑「星座」
Shaun McLaren - アブザン・ミッドレンジ

・3勝0敗1分
渡辺 雄也 - ジェスカイ・トークン


・3勝1敗
Paul Rietzl - アブザン・ミッドレンジ
Raymond Perez Jr. - アブザン・ミッドレンジ

・2勝2敗以下
シディシ・ウィップ×6名
アブザン・ミッドレンジ×2名
青黒コントロール×2名
赤単アグロ×2名
黒緑「星座」×2名
赤白トークン
ジェスカイ・コントロール
アブザン・リアニメイト
ジェスカイの隆盛コンボ
マルドゥ・ミッドレンジ


「モダン」

・4勝0敗
Patrick Chapin - 青赤デルバー


・3勝1敗
渡辺 雄也 - 青赤緑デルバー
山本 賢太郎 - 青赤緑デルバー
Ivan Floch - 青白赤デルバー
Lars Dam - 4C「ジェスカイの隆盛」コンボ
Josh Utter-Leyton - 青白赤「ジェスカイの隆盛」コンボ
Tom Martell - 青白赤「ジェスカイの隆盛」コンボ
Willy Edel - 黒緑t白ジャンク

・2勝2敗以下
スケープシフト×3名
青赤ストーム×3名
出産の殻×3名
青赤デルバー
青赤緑デルバー
青白赤デルバー
赤単t青白巡航バーン
赤単t白バーン
青白赤「ジェスカイの隆盛」コンボ
青白赤コントロール
Reid Duke - 黒緑「星座」 スタンダード4勝0敗

5 《森》
4 《ラノワールの荒原》
4 《疾病の神殿》
2 《ジャングルのうろ穴》
2 《ニクスの祭殿、ニクソス》
2 《沼》
2 《吹きさらしの荒野》
1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》
-土地(22)-

2 《エルフの神秘家》
4 《サテュロスの道探し》
4 《森の女人像》
4 《クルフィックスの狩猟者》
2 《苦悶の神、ファリカ》
4 《開花の幻霊》
3 《破滅喚起の巨人》
3 《女王スズメバチ》
-クリーチャー(26)-

2 《思考囲い》
2 《神々との融和》
1 《英雄の破滅》
3 《エレボスの鞭》
4 《残忍な切断》
-呪文(12)-

2 《思考囲い》
1 《胆汁病》
3 《英雄の破滅》
2 《骨読み》
2 《再利用の賢者》
1 《悲哀まみれ》
4 《高木の巨人》
-サイドボード(15)-

Shaun McLaren - アブザン・ミッドレンジ スタンダード4勝0敗

4 《疾病の神殿》
4 《静寂の神殿》
4 《吹きさらしの荒野》
3 《森》
3 《ラノワールの荒原》
3 《砂草原の城塞》
2 《平地》
1 《コイロスの洞窟》
1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》
-土地(25)-

4 《森の女人像》
4 《クルフィックスの狩猟者》
4 《包囲サイ》
-クリーチャー(12)-

4 《思考囲い》
4 《アブザンの魔除け》
4 《英雄の破滅》
2 《骨読み》
2 《真面目な訪問者、ソリン》
2 《完全なる終わり》
1 《世界を目覚めさせる者、ニッサ》
3 《太陽の勇者、エルズペス》
1 《砂塵破》
-呪文(23)-

1 《潰瘍化》
1 《胆汁病》
1 《霊気のほころび》
4 《悲哀まみれ》
2 《骨読み》
1 《完全なる終わり》
2 《対立の終結》
2 《世界を目覚めさせる者、ニッサ》
1 《砂塵破》
-サイドボード(15)-

今大会24名中最多の6名が選択したのは「シディシ・ウィップ」でしたが、残念ながら勝ち越したプレイヤーはおらず。逆に次点5名の「アブザン・ミッドレンジ」はうち3名が3勝1敗以上の成績を収め勝ち組になりました。

アブザンの構成は今までだと《ラクシャーサの死与え》なども採用した「アグロ」よりなものから、そこまでは行かずとも《羊毛鬣のライオン》だけは採用して少し軽めの構成のものがありましたが、今回は選択した5名のプレイヤー全ての構成が「メインの2マナ以下は《思考囲い》と《森の女人像》のみ」というかなり重めの構成でした。

おそらく今大会は「シディシ・ウィップ」と「アブザン・ミッドレンジ」がトップメタと判断してのことでしょう。メインに《対立の終結》や《砂塵破》まで採っているものもありますから、少し偏ったメタゲームだったと思われます。

そしてこの《森の女人像》《クルフィックスの狩猟者》が支配するメタゲームの中でひときわ輝くのは渡辺 雄也選手が使用したジェスカイ・トークンでしょう。下の環境のみならず、スタンダードでも《宝船の巡航》を頻繁に見かけるようになるかもしれません。


しかし!

スタンダードはまだ日曜の決勝ラウンドの結果があります。フォーマット別の結果は確かに大事なのですが、仮に決勝4名のうち2名が使用している「シディシ・ウィップ」が優勝し

「MTG世界選手権、優勝はシディシウィップ!!!」

となった場合はやはりこういったインパクトのあるものにメタゲームも(経験上ですが)左右されると思うので、Tier1など考えるのは決勝ラウンドを終えてからが良いかと思います。
Patrick Chapin - 青赤デルバー モダン4勝0敗

4 《溢れかえる岸辺》
4 《島》
4 《沸騰する小湖》
3 《蒸気孔》
1 《乾燥台地》
1 《山》
1 《硫黄の滝》
-土地(18)-

4 《秘密を掘り下げる者》
4 《僧院の速槍》
4 《若き紅蓮術士》
1 《瞬唱の魔道士》
-クリーチャー(13)-

4 《ギタクシア派の調査》
4 《稲妻》
4 《血清の幻視》
3 《思考掃き》
2 《二股の稲妻》
2 《呪文嵌め》
2 《蒸気の絡みつき》
1 《イゼットの魔除け》
1 《マナ漏出》
1 《差し戻し》
1 《電解》
4 《宝船の巡航》
-呪文(29)-

2 《払拭》
2 《呪文貫き》
1 《電謀》
1 《マグマのしぶき》
2 《粉々》
1 《収穫の火》
1 《否認》
2 《血染めの月》
1 《忌むべき者のかがり火》
1 《イゼットの静電術師》
1 《不忠の糸》
-サイドボード(15)-

全勝のPatrick Chapinを筆頭に「青赤Xデルバー」が24名中7名で最多。勝ち越したプレイヤーも多く成績は申し分ないのですが、いかんせん話題は《命運縫い》を採用した新《ジェスカイの隆盛》コンボに持っていかれてしまいました。

《命運縫い》のメリットとしては
・デッキが3色にまとまる
・速攻持ちでコンボのスタートがしやすい

デメリットとしては
・《森の女人像》→《肉体+血流》のような除去で阻害できないフィニッシュ手段がない

《フェアリーの集会場》が採用されていることからもわかるように《命運縫い》のタイプは従来のほぼ一撃必殺型と違い、相手のライフを削っていく展開も多くなると思われます。その分プレイングも難しくなりそうですし、時間もかかるのでThe Last Sunのようなトーナメントに向いているかというと微妙なところですが、サイドからは《けち屈葬》など戦略だけはきちんと把握しておかないといけませんね。

The Last Sunの前週にGPミラノ(モダン)があるので、こちらもメタゲームはまだ動く可能性があります。

今回はこんなところで。また次回よろしくお願いします。

Cardshop-Nage http://nage.ocnk.net/
【スタンダード】

プロツアー「タルキール覇王譚」(10月13日)
優勝:アブザン・ミッドレンジ 準優勝:ジェスカイ・テンポ
http://coverage.mtg-jp.com/ptktk14/

GPロサンゼルス(10月19日)
優勝:赤緑モンスター 準優勝:赤単
http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpla14

GPストックホルム(10月26日)
優勝:ジェスカイ・テンポ 準優勝:ティムール・ミッドレンジ
http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpsto14

Big Magic Open(10月26日)
優勝:アブザン・アグロ 準優勝:赤単
http://sanc.jp/bmo.html

GPサンティアゴ(11月2日)
優勝:アブザン・リアニ 準優勝:アブザン・アグロ
http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpsan14

GPサンアントニオ(11月30日)
優勝:マルドゥ・ミッドレンジ 準優勝:白青英雄的
http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpsna14

世界選手権スタンダードデッキリスト(12月3日)
http://coverage.mtg-jp.com/mtgwc14/decklist/011627/

【モダン】

モダン神(10月20日)
優勝:赤単t青白巡航バーン 準優勝:赤単t青巡航バーン
http://www.happymtg.com/category/coverage/archive2014/mdkami_challenge2/

GPマドリード(11月16日)
優勝:青赤緑デルバー 準優勝:風景の変容
http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpmad14

世界選手権モダンデッキリスト
http://coverage.mtg-jp.com/mtgwc14/decklist/011593/

いよいよ本日から世界選手権が始まります!今回はより世界選手権を楽しむため、一昨日に行われたばかりのGPサンアントニオの結果から最新スタンダード情報をお届けしていきたいと思います!


GPサンアントニオ 参加者1,181名

1位 マルドゥ・ミッドレンジ
2位 白青英雄的
3位 ティムール・ミッドレンジ
4位 シディシウィップ
5位 アブザン・ミッドレンジ
6位 ジェスカイ・テンポ
7位 アブザン・ミッドレンジ
8位 赤単t青巡航

TOP8に5つの氏族全てが入る大混戦を制したのはマルドゥ・ミッドレンジでした。各氏族ごとに構成を見ていきます。


・マルドゥ・ミッドレンジ

ここ2回海外のスタンダードGPではトップ8に入ることができなかったマルドゥ・ミッドレンジが「返り咲き」…という言葉は相応しくないかもしれません。何せ日本の草の根大会では毎回のように結果を残していました。先週からは特に顕著で11/22のPWCで優勝、11/30の晴れる屋ラストサン予選も優勝しています。

カード選択肢が多彩なマルドゥですが、今回のGPを制した構成は以前Brad Nelsonが製作したものから大きな変更がないオーソドックスな構成です。しかし唯一変わったと言えるサイドの《静翼のグリフ》は、マルドゥが苦手とする《女王スズメバチ》を使ってくるデッキへの対策としてかなり有効かと思います。


・ティムール・ミッドレンジ

前回のスタンダードGPでもトップ8に3人と活躍したティムールですが、今回はより構成が強化されています。

まずはマナベース。以前までは《エルフの神秘家》の採用が一般的でしたが、《森》から《エルフの神秘家》だと2ターン目に《凶暴な拳刃》がキャストできないので、《マナの合流点》が3枚と多めに積まれていました。しかし、そもそも《マナの合流点》を3枚とるのはダメージが痛すぎる、特にコントロール系の少ないこの環境では辛いところです。今回のリストでは《森の女人像》を採用し、色マナも幾分かサポートできる点から《マナの合流点》を採らないマナベースに仕上がってます。

そして何より注目なのがメインに3枚積まれた《頑固な否認》です。前回の記事でお伝えしましたが、この環境は先手が非常に有利で、先手後手をひっくり返せるカードはとても重宝されます。《加護のサテュロス》を抜いて《クルフィックスの狩猟者》にしている分、《嵐の息吹のドラゴン》を採用して獰猛条件を確保しています。《嵐の息吹のドラゴン》は今回のGP優勝で同じくトップメタになるであろうマルドゥの《岩への繋ぎ止め》に強いのも高評価ですね。


・シディシウィップ

スタンダードGPに3連続でトップ8を輩出し、発売直後の『弱い氏族』の印象はどこへやら。すっかり上位メタの仲間入りを果たしたスゥルタイカラーのシディシウィップ。

しかしこのデッキの一番強いところは「シディシ」でも「ウィップ」でもなく《残忍な切断》であると思います。このカードで相手の3~4マナ生物をテンポよく除去できると一気に《女王スズメバチ》に繋がる可能性が上がり、長期戦に持ち込んだら「シディシ」と「ウィップ」がアドバンテージをもたらしてくれます。


・アブザン・ミッドレンジ

KTK発売後から今までトップメタを維持し続けてきたアブザン・ミッドレンジ。やはり《森の女人像》・《クルフィックスの狩猟者》というスタンダード最強のラインと、《思考囲い》・《包囲サイ》という下の環境でも使われているカードパワー、全チャームの中で突出して強い《アブザンの魔除け》を擁するこのデッキに対策カードで有利をつけるのは難しく、「白青英雄的」のように「デッキ相性がそもそも良い」というかたちでないと明確な有利はつき辛いことが、ここまでトップメタを維持している要因に思えます。

構成についても大きな変化は見られません。「完成している」という状態に一番近い氏族にも思えます。


・ジェスカイ・テンポ

今回の構成はこのGPの前週に行われたSCGオープンで4位入賞したKevin Jones(KTK発売直後にジェスカイ・テンポを製作しSCG優勝したプレイヤー)の75枚コピーです。特徴としては《軍族童の突発》と《風番いのロック》を採用しているところですね。

《軍族童の突発》は《かき立てる炎》と合わせてテンポ押ししたり、余ったトークンで《風番いのロック》の誘発ができる潤滑油のようなカード。タフネス1の多い赤単スライのようなデッキには撃つだけでかなりの制圧力があります。

しかし、相変わらずアブザン(包囲サイ)が辛いのは事実なので、アブザンが多めなら今回のGP初日全勝(最終成績9位)のDavid Ochoaの使用していたメイン《無効化》4枚のジェスカイ・テンポが良いかと思います。


以上氏族の他にも今回のGPではアブザンに滅法強いことで頭角を表してきた「白青英雄的」や、新しく「赤単t青巡航」も出てきました。果たして世界選手権を制するのはどの氏族か。氏族以外か。まだ見ぬデッキか。


今回はこんなところで。また次回よろしくお願いします。

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【スタンダード】

プロツアー「タルキール覇王譚」(10月13日)
優勝:アブザン・ミッドレンジ 準優勝:ジェスカイ・テンポ
http://coverage.mtg-jp.com/ptktk14/

GPロサンゼルス(10月19日)
優勝:赤緑モンスター 準優勝:赤単
http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpla14

GPストックホルム(10月26日)
優勝:ジェスカイ・テンポ 準優勝:ティムール・ミッドレンジ
http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpsto14

Big Magic Open(10月26日)
優勝:アブザン・アグロ 準優勝:赤単
http://sanc.jp/bmo.html

GPサンティアゴ(11月2日)
優勝:アブザン・リアニ 準優勝:アブザン・アグロ
http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpsan14

GPサンアントニオ(11月30日)
優勝:マルドゥ・ミッドレンジ 準優勝:白青英雄的
http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpsna14

【モダン】

モダン神(10月20日)
優勝:赤単t青白巡航バーン 準優勝:赤単t青巡航バーン
http://www.happymtg.com/category/coverage/archive2014/mdkami_challenge2/

GPマドリード(11月16日)
優勝:青赤緑デルバー 準優勝:風景の変容
http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpmad14

The Last Sunに向けてのスタンダードまとめ、その2です!

今回は先々週に行われたGPロサンゼルスの結果から先週行われたBMO、GPストックホルムの結果の流れを振り返ってみます。

少し間が空いてしまい申し訳ありませんでした。なので今更「赤単が出て来ました!強いですね!」と言うのもアレなので、今回はそのあたりは簡潔にまとめて、僕が現在のスタンダードで重要だと思う「先手後手の差」と「事故負け」について少し書いていきたいと思います。

まずはGP・BMO結果を。

10月18日‐19日 GPロサンゼルス 参加者1,766名

1位 赤緑モンスター
2位 赤単
3位 赤単
4位 アブザン・ミッドレンジ
5位 アブザン・アグロ
6位 マルドゥ・ミッドレンジ
7位 アブザン・アグロ
8位 アブザン・ミッドレンジ

9位 アブザン・ミッドレンジ
10位 アブザン・ミッドレンジ
11位 アブザン・ミッドレンジ
12位 ティムール・ミッドレンジ
13位 ジェスカイ・ウィンズ
14位 ジェスカイ・ウィンズ
15位 マルドゥ・ミッドレンジ
16位 アブザン・アグロ

プロツアーでジェスカイが人気、アブザンが優勝を飾った翌週のGP。4位から下ズラッと並ぶ氏族を抑えて赤緑モンスターと赤単がTOP3を埋めました。

12位のキブラー制作ティムール・ミッドレンジも注目を集めました。


10月25日‐26日 GPストックホルム 参加者1,043名

1位 ジェスカイ・ウィンズ
2位 ティムール・ミッドレンジ
3位 アブザン・ミッドレンジ
4位 緑単t黒信心
5位 赤単
6位 緑単t黒信心
7位 シディシウィップ
8位 ジェスカイ・ウィンズ

9位 シディシウィップ
10位 アブザン・ミッドレンジ
11位 赤白アグロ
12位 赤単
13位 マルドゥ・ミッドレンジ
14位 アブザン・ミッドレンジ
15位 マルドゥ・ミッドレンジ
16位 シディシウィップ

ジェスカイ・ウィンズが返り咲き。PTでも結果を出していた緑単t黒信心がTOP8に2人、唯一大きな結果を残していなかった氏族スゥルタイがシディシウィップというかたちでTOP16に3人を送り出す大勝。


Big Magic Open スタンダード 参加者394名

1位 アブザン・アグロ
2位 赤単
3位 ジェスカイ・ウィンズ
4位 ジェスカイの隆盛コンボ
5位 ジェスカイ・トークン
6位 マルドゥ・ミッドレンジ
7位 赤緑モンスター
8位 アブザン・アグロ

1位と8位のリストは違う点も多いので、TOP8にデッキタイプが8種類と言っても過言ではありません。それだけ拮抗した面白い環境ということですね。

【現在のスタンダードについて】

前提として挙げられるのは「3マナ以上のカードパワーがとても高い」「逆に2マナ以下の優秀なカードは限られている」ということ。

アブザンも緑信心も赤緑モンスターも《森の女人像》が入り、そこから《包囲サイ》や《世界を喰らう者、ポルクラノス》に分かれ、ジェスカイもマルドゥも《道の探求者》《稲妻の一撃》が入り、そこから《カマキリの乗り手》や《軍族の解体者》に分かれる、といったかんじ。

そして3マナ以上のカードは本当に強いので、 2ターン目に2マナで止まり、かつスペルを唱えられないとほぼ負け に直結します。従来であれば1ターンくらい土地が止まっても巻き返せることが多いですが、この環境ではかなり難しいです。場に出てくる生物が軒並み強いので、先に2枚並べられるとかなりのライフを失い、次のターンに3枚目の土地を引き、除去を撃っても残った生物にマウントを取られ続けてしまいます。

なので普段以上に事故らない構築 が必要になるかと思います。カードパワーは高いですが、基本除去は1:1交換なので引きムラを無くす意味でも占術ランドは有用ですし、BMO優勝リストのようにそもそも土地を24枚→25枚にするのも効果的かと思います。


そして無事にお互いが3マナ以上を確保していくと、そこからは「強いカードの応酬」です。ではその差し合いをどう制するか。

まず後手番は圧倒的に不利 ということを認識しなければいけません。少し極端な例になるかもしれませんが、お互い《ゴブリンの熟練扇動者》がハンドにあって除去はなかったとします。3マナで鏡打ちすると先手はトークン1体と1点のライフをこの時点で得するかたちで、さらにお互いの次のドローが除去だったとします。先手は除去してアタックで6点、後手番は本体を除去しても残ったトークン2体にまたライフを削られます。

つまり先手はある程度どのような組み合わせの初手でも強く戦えるが、後手番での強い初手は限られている ということです。そしてこの3マナ以上の差し合いを制する上で重要なのが2マナのカードです。

上の例も、もし後手番が《稲妻の一撃》を持っていたら、後手番が更地に《ゴブリンの熟練扇動者》でマウントを取れるので実質的に先手と後手を入れ替えている かたちになります。

なのでこの環境は2マナの除去や2マナで生物を展開してイニシアチブを握るアクションが強く、最近アブザンやティムールで《荒野の後継者》など2マナの採用率が上がっているのはこういった背景があるからだと思います。

先手後手での差が大きいことは サイドボーディングにもかなり影響が出てきます。例えば《思考囲い》、これは急所を抜ければ擬似的に先手と後手を入れ替えることができるカードなので後手の時は頼もしいカードですが、先手の時はそもそも先手後手を入れ替える必要がなく、相手のハンドに落としたいカードが2枚あり展開を阻害できない可能性や、長期戦になったときにトップデッキを強くすることを考慮してサイドアウトすることがあります。

こういったように相手のデッキとのゲームプランを見据えて、 先手後手でサイドボーディングを変える必要があると思います。また、そもそもサイドボードに《狩人狩り》や《頑固な否認》、《残忍な切断》など1ターンに2回行動ができるような軽いカードを採る準備も外せません。


メタゲームの流れとしてはPTで重めのアブザン・ミッドレンジが勝ち、どのデッキも2マナのアクションを意識していく中で、そもそも手数や速度の違う赤単と、多くのマナクリと2色特有のアンタップインの多さで高マナへのアクセスの良い赤緑モンスターがGPロサンゼルスを制しました。

そして2マナアクションが多く安定感抜群のアブザン・アグロがBMOを制し、軽いアクションを捌くには持って来いの《マグマの噴流》有するジェスカイ・ウィンズがGPストックホルムを制し、それなら最初の《森の女人像》《クルフィックスの狩猟者》《包囲サイ》のアブザン・ミッドレンジが強いところに戻るか…といったところでしょうか。


Tier1
アブザン・ミッドレンジ
ジェスカイ・ウィンズ

Tier1.5
アブザン・アグロ
赤単
マルドゥ・ミッドレンジ
ティムール・ミッドレンジ
赤緑モンスター
緑単t黒信心
シディシウィップ

Tier2
青黒コントロール
ジェスカイの隆盛コンボ

Tier1.5は感覚的にはTier1.2と言って良いくらい上と拮抗しています。どのデッキにもチャンスがある、そんな面白いスタンダード環境だと思います。


今回はこんなところで。また次回よろしくお願いします。

Cardshop-Nage http://nage.ocnk.net/
【スタンダード】

プロツアー「タルキール覇王譚」(10月13日)
http://coverage.mtg-jp.com/ptktk14/

GPロサンゼルス(10月19日)
http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpla14

GPストックホルム(10月26日)
http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpsto14

Big Magic Open(10月26日)
http://sanc.jp/bmo.html

【モダン】

モダン神(10月20日)
http://www.happymtg.com/category/coverage/archive2014/mdkami_challenge2/

年末のThe Last Sunに向けてこれからスタンダードの記事を書いていきたいと思います。(なので時々モダンも挟むかと思います)The Last Sunに向けてお役に立てる内容になるよう頑張りますので、よろしくお願い致します。

まずはThe Last Sunまでのスケジュールを確認してみましょう。

10月18日‐19日 GPロサンゼルス(スタン)
10月25日‐26日 GPストックホルム(スタン)
10月26日 Big Magic Open(スタン)
11月1日‐2日 GPサンティアゴ(スタン)
11月15日‐16日 GPマドリード(モダン)
11月29日‐30日 GPサンアントニオ(モダン)
12月2-3日 世界選手権(スタン・モダン)
12月13日‐14日 GPミラノ(モダン)
12月20日‐21日 The Last Sun

メタゲームを動かす大きなイベントはこんなところでしょうか。スタン・モダンともにGPが充実しているので、これから2ヶ月のメタゲームの推移が楽しみですね。


それでは第1回目となる今回はプロツアー『タルキール覇王譚』の結果を詳しく見て、今後のメタゲームについて考えたいと思います。

まずは公式で上がっていたスタンダード構築10回戦で21点(7勝)以上の成績を記録したプレイヤーのデッキリストをデッキタイプごとにまとめてみました。

15人(31.2%) ジェスカイ・ウィンズ
11人(22.9%) アブザン・ミッドレンジ
4人(8.3%) 青黒コントロール
3人(6.2%) 《書かれざるものの視認》デッキ
2人(4.1%) ジェスカイの隆盛コンボ
2人 アブザン・アグロ
2人 赤白トークン
2人 黒緑信心
7人(14.5%) その他

主要のデッキタイプをレシピを上げながら一つずつ見ていきたいと思います。

・ジェスカイ・ウィンズ
4 《溢れかえる岸辺》
4 《神秘の僧院》
4 《シヴの浅瀬》
2 《戦場の鍛冶場》
2 《島》
2 《平地》
2 《啓蒙の神殿》
2 《天啓の神殿》
1 《マナの合流点》
1 《山》
-土地(24)-

4 《道の探求者》
4 《ゴブリンの熟練扇動者》
4 《カマキリの乗り手》
-クリーチャー(12)-

4 《稲妻の一撃》
4 《マグマの噴流》
3 《無効化》
4 《ジェスカイの魔除け》
4 《かき立てる炎》
2 《龍語りのサルカン》
3 《時を越えた探索》
-呪文(24)-

2 《無効》
2 《消去》
4 《停止の場》
2 《軽蔑的な一撃》
2 《否認》
3 《オレスコスの王、ブリマーズ》
-サイドボード(15)-

今回スタンダード部門で一番の成績(8-1-1)を残したのは殿堂プレイヤーBen Starkが操るこのジェスカイ・ウィンズでした。ちなみに世界選手権優勝のShahar Shenharも同じレシピを使用しています。

特徴はメインに積まれた《無効化》ですね。これはかなり脱帽でした。

ジェスカイ・ウィンズに強いカードの代表として《包囲サイ》があります。火力が多いので焼けないタフネス5とライフゲインはどちらも突き刺さります。これの対策を考えると

《停止の場》・・・クルフィックスも対処できるのは偉いが、ライフゲインが阻止できない。同系も《カマキリの乗り手》以外触れない。

《軽蔑的な一撃》・・・ライフゲインもさせないが、ジェスカイ・ウィンズ同系で消せるスペルが少ない。

この2種が一般的ですが、どちらもメインには取りにくい。《無効化》だとライフゲインもさせない&ジェスカイ・ウィンズ同系の生物に撃てるのでメインに取りやすい《包囲サイ》対策かと思います。現スタンは2マナ以下のスペルが弱い傾向にあるので、後手番のときにそこを埋めてくれるのも高評価ですね。


・アブザン・ミッドレンジ
4 《砂草原の城塞》
4 《疾病の神殿》
4 《吹きさらしの荒野》
3 《森》
2 《コイロスの洞窟》
2 《ラノワールの荒原》
2 《平地》
1 《マナの合流点》
1 《静寂の神殿》
1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》
-土地(24)-

2 《エルフの神秘家》
4 《森の女人像》
4 《クルフィックスの狩猟者》
4 《包囲サイ》
2 《風番いのロック》
-クリーチャー(16)-

4 《思考囲い》
4 《アブザンの魔除け》
3 《英雄の破滅》
2 《真面目な訪問者、ソリン》
2 《完全なる終わり》
2 《英雄の導師、アジャニ》
3 《太陽の勇者、エルズペス》
-呪文(20)-

3 《胆汁病》
1 《霊気のほころび》
3 《悲哀まみれ》
2 《残忍な切断》
2 《世界を目覚めさせる者、ニッサ》
1 《対立の終結》
1 《リリアナ・ヴェス》
1 《砂塵破》
1 《集団の石灰化》
-サイドボード(15)-

今回のプロツアーを制したのはこのアブザンミッドレンジ。優勝者のAri Laxは構築10回戦を7-1-2しているのでシングルも合わせると10-1-2。さらに全く同じレシピを使った方があと2人7勝以上を記録しているので、デッキ的にも今回の勝ち組かと思います。

今後のスタンダードはこのデッキと渡り合えることが最低条件になりますね。

低マナ域の《思考囲い》を《羊毛鬣のライオン》にして、殴れる生物を増やすことで《風番いのロック》を3~4枚がっつり積んでいるレシピも多くありました。速いデッキが多いときは《思考囲い》が弱く、《風番いのロック》のゲインが強いのでそちらのほうが良いでしょう。

また、今回の結果でジェスカイ・ウィンズのサイドには《停止の場》ががっつり積まれることが一般的になりそうなので、これに触れるカードも増やしたいですね。一番強いのは《カマキリの乗り手》まで対処できる《異端の輝き》かと思います。もし隆盛コンボが幅を利かせているようならインスタントで動ける《消去》系が良いですね。

逆にジェスカイ・ウィンズ側は割られないように《復仇》等、別のカードを検討したほうがいいかもしれません。

・青黒コントロール
6 《島》
5 《沼》
4 《陰鬱な僻地》
4 《汚染された三角州》
4 《欺瞞の神殿》
1 《血染めのぬかるみ》
1 《進化する未開地》
1 《光輝の泉》
1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》
-土地(27)-

2 《真珠湖の古きもの》
-クリーチャー(2)-

3 《思考囲い》
4 《胆汁病》
2 《軽蔑的な一撃》
4 《解消》
4 《英雄の破滅》
4 《危険な櫃》
3 《ジェイスの創意》
2 《残忍な切断》
1 《霊気渦竜巻》
4 《時を越えた探索》
-呪文(31)-

1 《思考囲い》
3 《否認》
2 《ファリカの療法》
1 《軽蔑的な一撃》
4 《悲哀まみれ》
4 《ジョルベイの闇潜み》
-サイドボード(15)-


日本の渡辺雄也選手とTOP8をかけて最終戦を戦ったOwen Turtenwaldが使用していた青黒コントロール。Owenの他にも同チーム所属のAndrew Cuneoが同じレシピで7-2-1の成績を収めているので、デッキの強さは本物でしょう。今回唯一のコントロール枠です。

《危険な櫃》は出したターンこそフルタップになっても、返しにPW含めて何が出ていようと全部流せる&ソーサリーのラスと違ってカウンターも構えやすい良カード。《予知するスフィンクス》や《羊毛鬣のライオン》など普通の除去では対処し辛いところも補えます。先に紹介した2つのデッキに《無効》や《霊気のほころび》が入っているのはこのカードを睨んでのことだと思います。

フィニッシャーは《真珠湖の古きもの》。これまたカウンターを構えやすい瞬速持ちで、仮にフルタップで出してインスタント除去を合わせられても避けれる回避能力付き。土地を3枚戻すのは状況に応じて占術ランドやゲインできるランドを選ぶことでデメリットにメリットを付随させられますね。


・《書かれざるものの視認》デッキ
6 《森》
4 《ラノワールの荒原》
4 《ニクスの祭殿、ニクソス》
4 《疾病の神殿》
3 《吹きさらしの荒野》
1 《沼》
1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》
-土地(23)-

4 《エルフの神秘家》
4 《森の女人像》
4 《旅するサテュロス》
4 《クルフィックスの狩猟者》
4 《世界を喰らう者、ポルクラノス》
3 《開花の幻霊》
4 《破滅喚起の巨人》
4 《女王スズメバチ》
-クリーチャー(31)-

2 《エレボスの鞭》
4 《書かれざるものの視認》
-呪文(6)-

2 《思考囲い》
2 《胆汁病》
3 《再利用の賢者》
1 《苦悶の神、ファリカ》
3 《ナイレアの信奉者》
3 《世界を目覚めさせる者、ニッサ》
1 《高木の巨人》
-サイドボード(15)-

今回のプロツアーで殿堂顕彰を受けた三原槙仁選手が持ち込んだのは《書かれざるものの視認》が4枚入った緑単t黒信心。三原選手はスタンダード部門8勝2敗、さらにほぼ同じレシピを使ったGaudenis Vidugirisも8勝2敗とかなりの好成績を残しており、公式ではアブザン・ミッドレンジに部類されてしまっていますが、台湾代表Tzu-Ching Kuoのデッキも《書かれざるものの視認》が4枚入ったアブザンでした。

すでに周知の事実かと思いますが《女王スズメバチ》はジェスカイ・ウィンズ、アブザン・ミッドレンジともに出せば相手の生物の攻撃はほぼ完全にシャットアウトできるカードです。ネックは7マナという重さなのですが《書かれざるものの視認》で捲れると1マナ軽く出せていることになりますし、獰猛で撃てれば《破滅喚起の巨人》や《開花の幻霊》もかなりの強さになります。

また、《書かれざるものの視認》で墓地に落ちたカードも《エレボスの鞭》で無駄にしない構成がとても好感を持てます。サイズが大きいのでライフリンクも強いですし、ネックはダブルシンボルですが《森の女人像》に加えて1つ黒マナを引ければ《旅するサテュロス》からも黒が出るので安定していると思います。

TOP8にはいないデッキタイプのため今のところ注目度は高くありませんが、日本ではプロツアーの前週に行われたLMC Championshipsで優勝を飾っていますし、プロツアーもスタンダード部門だけで見るとかなりの勝率です。今後要注目のデッキだと思うので、使ってみるもよし、使わないなら対策すべしってところですかね。


・ジェスカイの隆盛コンボ
4 《開拓地の野営地》
4 《マナの合流点》
4 《吹きさらしの荒野》
4 《ヤヴィマヤの沿岸》
1 《溢れかえる岸辺》
1 《森》
1 《島》
1 《平地》
1 《シヴの浅瀬》
-土地(21)-

4 《爪鳴らしの神秘家》
4 《森の女人像》
2 《サテュロスの道探し》
2 《旅するサテュロス》
-クリーチャー(12)-

4 《撤回のらせん》
1 《群の祭壇》
1 《白鳥の歌》
4 《神々との融和》
3 《テイガムの策謀》
4 《霊体のヤギ角》
4 《ジェスカイの隆盛》
4 《時を越えた探索》
2 《宝船の巡航》
-呪文(27)-

3 《白鳥の歌》
2 《消去》
2 《稲妻の一撃》
2 《否認》
1 《サテュロスの道探し》
3 《スズメバチの巣》
2 《龍爪のスーラク》
-サイドボード(15)-

コンボが発見されてからスタンダード・モダンともに話題になった《ジェスカイの隆盛》。モダンはかなり強力ですが、スタンダードは必要なパーツも多くトーナメントシーンでの活躍は見込めるのか?…と思っていた時期が私にもありました。

TOP8のLee Shi Tianの他にも上記のリストを使用したEric Froehlichが成績優秀者デッキリストに入っており、しっかりと結果を残してきました。

2人のレシピの違いをあげると

TOP8のLee Shi Tianのレシピ
・メインカラーは緑青赤の3色にタッチ白
・コンボパーツは《ドラゴンのマントル》。《苦しめる声》もありハンドの入れ替えがしやすい。
・無限強化の攻撃が通らないときの勝ち手段は《世界を目覚めさせる者、ニッサ》のトランプル能力

Eric Froehlichのレシピ
・メインカラーは緑青の2色にタッチ赤白
・コンボパーツは《霊体のヤギ角》。色マナサポートも兼任。
・《テイガムの策謀》等墓地にカードを落とし《時を越えた探索》と《宝船の巡航》でのドローサポートを行う
・無限強化の攻撃が通らないときの勝ち手段は《群の祭壇》によるライブラリーアウト

こんなところでしょうか。このデッキが成立しているのも、ここまで上げた青いデッキ全てに入っている《時を越えた探索》のおかげなのかもしれません。


アブザン・アグロ
1 《平地》
2 《森》
4 《吹きさらしの荒野》
4 《砂草原の城塞》
4 《コイロスの洞窟》
1 《静寂の神殿》
2 《ラノワールの荒原》
4 《疾病の神殿》
2 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》
-土地(24)-

4 《羊毛鬣のライオン》
4 《ラクシャーサの死与え》
2 《荒野の後継者》
4 《責め苦の伝令》
3 《先頭に立つもの、アナフェンザ》
4 《包囲サイ》
-クリーチャー(21)-

4 《思考囲い》
1 《潰瘍化》
4 《英雄の破滅》
3 《アブザンの魔除け》
3 《真面目な訪問者、ソリン》
-呪文(15)-

2 《風番いのロック》
2 《蔑み》
2 《消去》
3 《胆汁病》
3 《悲哀まみれ》
1 《エレボスの鞭》
1 《英雄の導師、アジャニ》
1 《信者の沈黙》
-サイドボード(15)-

最後に紹介するのはアブザンはアブザンでもミッドレンジとは一線を画すこのデッキ。
実はこのデッキ、KTK発売前にすでに生まれていました。製作者は前環境を築いた黒単信心の生みの親であり、先日のPTQも突破した「みつひで」ことイトウコウエイさん。

生物もスペルの選択も違いは《真面目な訪問者、ソリン》か《エレボスの鞭》かくらいでほぼ全く同じ。スポイラーを見ただけで環境を想定し、プロツアーTOP8のレシピを作り上げるというプロも真っ青になりそうなセンス。凄まじいですね。

本人の言葉を借りて言うならこのデッキの制作過程は

想定する環境
・3~4マナの生物が強い
・PWも強い
・2マナ除去が弱く、3マナ除去が強い

で、2マナの強い生物でマウントを取ることを念頭に作られたそうです。

実際まわしてみると《ラクシャーサの死与え》というカードの強さに驚きました。回数制限のないパンプ能力は地上での戦闘ではほぼ負けないと書いてあるのと同意で、出してからずっと殴り続けられる感覚です。押されていて守るときもパンプの他に再生まで付いてるのでかなり優秀で、マナが伸びれば通したら死ぬフィニッシャーにもなり得ます。とても2マナとは思えないスペックですね。

アブザン・ミッドレンジは序盤がマナクリや《クルフィックスの狩猟者》なので《包囲サイ》のゲインは嬉しくてもダメージを与えるほうはそこまで大きな働きをしないこともあるかと思いますが、序盤から攻めるこのデッキではダメージはもちろん、ライフルーズをしながら攻めることもあるので相手が攻めてこないデッキでもゲインが有効に働きます。ただでさえ強力な《包囲サイ》を一番うまく使えているデッキになるかと思います。



以上、スタンダードのメタゲームは

Tier1
アブザン・ミッドレンジ
ジェスカイ・ウィンズ

Tier2
青黒コントロール
《書かれざるものの視認》デッキ
《ジェスカイの隆盛》コンボ
アブザン・アグロ

から始まります。The Last Sunまでにどういった変化が起きるのか、私自身楽しみにしながら記事を書いていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

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プロツアー「タルキール覇王譚」(10月13日)
http://coverage.mtg-jp.com/ptktk14/

本日より当店でレガシー商品の取扱いを開始いたしました!

今月末に開催のBIG MAGIC OPEN!

来月開催のEternal Festival Tokyo2014!!

そしてついに決まった日本初のレガシーグランプリである翌年4月のGP京都!!!

これから続く大きなイベントに向けて是非ご活用ください!

ちなみに当店のレガシー商品は…

「☆商品画像&トップローダー付き★」

・価格が5,000円以上のカードは商品画像が付いておりますので、状態をご確認いただいてからご購入いただけます。また、それらの商品は発送の際全て無料でトップローダーに入れての発送とさせていただけます。

取扱い商品も随時増やしていきますので、よろしくお願いいたします!

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行ってきました。この3か月の成果を。

Day1

bye
bye
青白赤コントロール ××
親和 ×○×
5色アグロ ○×○
ジャンド ○○
トリコスプライサー ○×○
親和 ○○
親和 ○×○

7-2初日抜け

Day2

親和 ×○×
赤単t白バーン ×○○
親和 ○○
赤単バーン ×○×
黒緑ジャンク ○×○
タルモ双子 ○○

トータル11-4の70位でマネーフィニッシュ。


以下時系列順に。



・木曜日

デッキ迷走。ジャンドも純正もt白も試すがしっくり来ない。結局色々組んで試したのに全て解体。75枚の選抜を明日に繰り越し、どの色になってもいいようにカード300枚ほど鞄に詰めて就寝。


・金曜日

色々な人に話を聞いた結果《樹上の村》→《活発な野生林》の変更が強いと気づけたことが転機に。個人的にt白の1番のストレスだった白マナ不足・ギルランショックインの多さを緩和、肝心のミシュラの性能も前までは2マナ3/3トランプルのが強かったが、今は3マナ3/4到達も同じくらい強いということでここからデッキ構築をスタート。

直前トライアルの結果を見ながら、体調に差支えないよう深夜1時半までには絶対寝ると決めてLINEや電話で意見を聞きながらギリギリまで組んで以下の構成に。
「なげるやふぁいあぼーる」
2 《沼》
1 《森》
4 《新緑の地下墓地》
3 《湿地の干潟》
1 《霧深い雨林》
3 《活発な野生林》
2 《変わり谷》
2 《黄昏のぬかるみ》
2 《草むした墓》
1 《神無き祭殿》
1 《寺院の庭》
1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》
1 《ガヴォニーの居住区》

4 《闇の腹心》
4 《漁る軟泥》
4 《タルモゴイフ》

3 《殺戮の契約》
4 《コジレックの審問》
3 《思考囲い》
4 《突然の衰微》
2 《盲信的迫害》
4 《ヴェールのリリアナ》
4 《未練ある魂》

サイド
1 《仕組まれた爆薬》
2 《見栄え損ない》
1 《思考囲い》
2 《原基の印章》
2 《石のような静寂》
1 《悲哀まみれ》
1 《機を見た援軍》
2 《強情なベイロス》
1 《滅び》
2 《忍び寄る腐食》

事前になげるやふぁいあぼーる内で、試した全員が強いと確認していたメイン《殺戮の契約》3枚、メタ的に強く白マナ増で撃ちやすくなった《盲信的迫害》2枚、親和絶対殺すマンで12枚チェンジ可能なサイドボード。

メインの《ヴェールのリリアナ》を1枚サイドにするか悩んだ答えだけ出なかったものの74枚は確定したので、ラスト1枚を当日に持ち越し、なんとか1時40分に就寝。

あ、一応夜はせっかくなのでみんなで神戸牛食べました。高かったけど、美味。


・土曜日

起きたらトライアルの結果が増えててバーンが2人も。《ヴェールのリリアナ》メイン4枚と75枚目はサイドに《機を見た援軍》を決めていざ本戦。



1-2回戦 bye


3回戦 青白赤コントロール 

スプライサー入ってない普通の。かなり相性良いのに土地事故とパーフェクトドローの前に完敗。


4回戦 親和

サイド後絶対殺すマンと言っておきながらミスして負け。


この時点で2-2の崖。正直初日落ちを覚悟しました。

その後は5-8回戦は勝ち。7回戦のトリコ相手に微妙にミスして、相手のラストターン引いたら勝ちカードを1つ増やしてしまうも引かれず返しに殴って勝ち。運が良かった。


9回戦 親和@岩崎さん(GP準優勝者)

名前見て愕然。ラストに大きな壁がと思うも、ここまで来たら初日は抜けたい。絶対にミスしないと気合を入れて対戦テーブルへ。

G1 後手
相手が親和と判明して後手番のメインはかなり厳しいものの、相手のワンマリとメイン3の《殺戮の契約》に助けられて辛勝。

G2 後手
ダブマリするもハンデス→タルモでワンチャン。しかし上から《血染めの月》が降ってきて、ダブマリの影響でケアした土地は持って来れていなかったので負け。

G3 先手
ワンマリするも《忍び寄る腐食》が初手に。相手の動き次第では負けうるけど、もうこれに賭ける以外ないってことでもちろんキープ。無事4ターン目に全てを洗い流して初日抜け。

あまり緊張とかしないほうなんですが、神戸に向けてずっと練習してきたのでさすがに初日くらい抜けないとという思いと、相手が強いプレイヤーであることがかなりプレッシャーになっていたのか手が震えていた気がします。


夜は昨日神戸牛食べてない組がすでに神戸牛の店を予約、せっかくなの(中略)美味。
帰りにすなしょー、つばささん、ひらこうさん、松尾半らグループに遭遇。アイス食べてた(察した)


・日曜日

起きたらちょっと喉が痛い。まぁ大丈夫だろうと特に気にせず、帰りの飛行機取ってたので先に空港のロッカーに荷物預けてから会場に。


10回戦 親和@諸藤さん(元日本チャンプ)

昨日から続いて2連続大物。メインは都合よくハンデスが刺さるも、トップ《鋼の監視者》が全て解決して、そこから逆にこちらの引きがゴミで負け。G2は取るもG3で土地0マリガン×2のダブマリからでどうしようもなく負け。


11-12回戦は勝ち。しかしこのあたりから喉痛いとかそういうレベルでなく完全に風邪をひいてるような体のだるさに。熱も測ってないけど、だいたいわかる、これ38度以上あるやつだ。


13回戦 赤単バーン

G3で今回1番のミス。フェッチ切るとタルモのサイズあがってウーズも出せるからとフェッチを切るも、切ってから相手のデッキに《灼熱の血》が入っているのを思い出し、とりあえずウーズ出すのは思いとどまるも、そもそも出さないならフェッチを切ったのが間違いで相手の火力でぴったり0になって負け。

切らなくても相手が1枚何か引けば負ける状況は変わらなかったけど、引かれなければこちらのトップ次第では可能性はあった。全部風邪のせいだ。

14回戦は黒緑に勝ち。

15回戦 タルモ双子

ここまで10-4。賞金は100位までで、スタンディングは90位くらい。オポは高めではあるものの、IDして落ちたら絶対後悔すると思ったので試合へ。

G1 先手
幸先よく先手!…ダブマリ。IDしとけばよかた…

と思うも相手がタルモ双子と判明してハンドには《殺戮の契約》が。「あったら負けだけど、ダブマリなのでしょうがなくフルタップ感」をなるべく出して相手のコンボに合わせて黒パクト。勝ち。

G2 相手の引きが微妙だったらしく、横綱相撲で勝ち。


最終結果11勝4敗の70位で賞金$250。


そして体調は最早取り返しのつかないレベルに。この時点で16時くらいで飛行機を早めようとするも悪天候で夕方は欠便。結局もともと予約している21時発まで漫喫で寝て待つか、払い戻しして新幹線で帰るかの2択であまりにも辛かったので新幹線ですぐ帰ることにしました。

空港に荷物預けたのが裏目に。しかもボーっとしてたせいで1回逆の電車乗ったりでもう本当にきつかった。

途中ドラッグストアで風邪薬を買おうとしたら三ノ宮駅改札前ですなしょー、つば(中略)半らグループに遭遇。とりあえずお疲れでしたと一言。

で、薬買って何か腹に入れてから薬飲もうとマック探したけど、近くにない。歩き回るの辛くて、一応目の前になか卯があったけど、そんなに食欲もなかったのでコンビニでパンだけ買って新幹線で食べようと新神戸へ行こうとしたら、ファッカーさんがそのなか卯にいたみたいで渡すものあったから戻ろうとしたけどすでに改札の中…もう頭が回らなくなってきた。

新神戸についたら改札前で、すな(中略)半らグループに遭遇。何度もお邪魔してすいません。

で、新幹線。乗ってすぐパン食べて薬飲んでさぁ寝るぞって思ったらファッカーさんが後ろから乗ってきて(僕には気づいてない)声掛けようと思ったけど2時間半ファッカーの隣はきつい 風邪移すわけにいかないし、体調悪くて寝るだけだからわざわざ隣に行くのも申し訳ないかと思いそのまま寝る。

「効いたよね、早めのパブ○ン」ってんで新幹線内でだいぶ回復。ファッカーさんにはサイドボードの相談したりかなりお世話になったので、降り際にきちんと挨拶してから降車。そのまま帰宅。熱は微熱まで下がってて本日(月曜)にはもう治りました。

そんなかんじでGP神戸終了。具体的な目標は掲げていなかったのですが、マネーフィニッシュは割と満足できる結果でしたし、ミスで落とした2つの試合がもし取れていれば13-2もあり得たと思うと、今までの練習の成果でもあり、まだまだ練習が必要であることを表しているかなと思います。

神戸を目指して組んだチームなげるやふぁいあぼーるも10名中初日抜けが6名(うち3名がマネーフィニッシュ)出来たので、全体の参加者2,270名の初日抜けが243名(約11%)だったことも加味すると良い結果ではあったのですが、チームから1人MTGから離れてしまうこともあり、素直には喜べないところもあります。

とりあえず今後については神戸お疲れ飲みのときに決めたいと思います。皆さん本当にお疲れ様でした。僕のわがままに付き合って下さったチームのみなさん、ありがとうございました。

それでは!

神戸に向けてのモダンまとめその9です!

今回は8月10日に行われた板橋・福山PTQの結果と、昨日行われた晴れる屋PTQの結果を見ていきます。

まずはTOP8のデッキタイプから


板橋PTQ(288人)

1位 マーフォーク
2位 黒緑t白ジャンク
3位 欠片の双子
4位 赤緑ランプ
5位 欠片の双子
6位 青白赤コントロール
7位 ウルザトロン
8位 赤単バーン


福山PTQ(102人)

1位 欠片の双子
2位 キキポッド
3位 欠片の双子 
4位 ウルザトロン
5位 黒緑t白ジャンク
6位 欠片の双子
7位 親和
8位 青白赤コントロール(キキジキ入り)


晴れる屋PTQ(303人)

1位 青白赤Delver
2位 親和
3位 親和
4位 感染
5位 メリーラポッド
6位 青白コントロール
7位 メリーラポッド
8位 青白赤コントロール(キキジキ入り)


板橋・福山PTQ

同日開催となった2つのPTQ。デッキタイプごとに構成などを詳しく見ていきましょう。


・欠片の双子

福山優勝及びTOP8に3名、板橋TOP8に2名を輩出したのはお馴染み「欠片の双子」。色はすべて青赤純正ですが構成はそれぞれ異なり、《呪文滑り》や《手練》などコンボ完成をサポートするカードを豊富に採用した【コンボ特化型】や、苦手な黒緑に強い《血染めの月》メイン2枚に加えて《広がりゆく海》まで4枚積まれた【土地を攻める】ことのできるタイプもあります。

注目したいのは《誘惑蒔き》について。もともと《突然の衰微》が効かないことから黒緑に強いサイドボードとして以前紹介したことがありましたが、黒緑が《未練ある魂》をタッチするタイプが主流になったことで、よりこのカードが強く使えるようになりました。相手の強力なクリーチャーを奪い取り、《未練ある魂》トークンの攻撃を通さない2/2飛行というサイズ。採用率・採用枚数の増加も頷けます。

また、同じく《未練ある魂》の流行を受けてか《雷口のヘルカイト》が福山優勝者のサイドに採られていたりと、どのデッキもトップメタである黒緑t白ジャンクへの対策は怠っていないことが伺えます。


・ウルザトロン

環境に存在はしながらも、なかなか結果を出すことができなかったウルザトロンがここへ来てTOP8に上がってきました。

特に福山4位の方のレシピは興味深く、あまり見慣れない《真髄の針》が採用されています。トロンは構造上《欠片の双子》に相性が悪く、トロンを揃えてもアップキープに《詐欺師の総督》で《ウルザの塔》をタップされるとメインで何も唱えられずにコンボを決められて負けるパターンがありますが、《真髄の針》はそれを防いでくれます。エンド前ではなく、土地を縛る目的でアップキープに出されるので《詐欺師の総督》か《やっかい児》か見てから指定できますし、他のトップメタに対しても親和は起動型のカードが豊富で、黒緑はマウントを取られやすい《ヴェールのリリアナ》を指定できます。


・黒緑t白ジャンク

トップメタとしてかなり意識され、どのデッキも「黒緑に負けない」構成にしてきているのでメタ的には厳しい立ち位置に思えます。そんな中、板橋2位の方のレシピはメタの流れを読んだ好感の持てる構成です。

「黒緑に負けない」=「リリアナにマウントを取られない」と言っても過言ではありません。前述の《誘惑蒔き》しかり、同系最強の《未練ある魂》も、トリコの《刃の接合者》もすべて《ヴェールのリリアナ》に場を掌握させないカードです。ここまで意識されていると《ヴェールのリリアナ》が機能しないことも多々出てきます。そんな時にこのカードを2枚以上引いてしまわないよう、採用枚数を3枚まで落としています。

《クルフィックスの狩猟者》を採用し、《闇の腹心》を減らしているあたりもメタ的に「ライフの損失を抑える」ことが重要であると読んでのことだと思います。


・マーフォーク

板橋優勝は以前この記事でも紹介した《メロウの騎兵》を抜き、《フェアリーの集会場》入り「Hanoiマーフォーク」。基本構成は割愛させて頂きますが、本人曰くメインに昇格した《はらわた撃ち》は本当に強いとのことです。改めて権利獲得おめでとうございます。


晴れる屋PTQ

前週の2つのPTQの結果を経て、神戸を翌週に控えての結果はかなり偏ったものになりました。というのも、筆者もこの会場にいたので独自に「7回戦終了時点での6-1以上のデッキタイプ」を(ランダムテーブルなので面倒だったけど)オンラインペアリングを見て、各テーブルを回って集計してみました。結果はなんと…

親和 6人
感染 2人
黒緑純正 2人
メリーラポッド 2人
マーフォーク
青白コン
死せる生
青白赤Delver
欠片の双子
青白赤コントロール(キキジキ入り)

計18人

親和・親和・親和・親和・親和・親和です。結果としてTOP8には2人でしたが、危うくTOP8に親和が6人なんてことになる可能性もありました。偏ったというのはこの親和祭りの他にも感染2人・青白赤Delver含めて「速いデッキ」が多く、メリーラポッド含めて「1ターン目からクリーチャーを展開していくデッキ」が多いところです。

繰り返しになりますが、クリーチャーを横に並べることは《ヴェールのリリアナ》への耐性になります。黒緑t白の現在の構成では軽いクリーチャーを捌くカードが乏しく、この手のデッキは総じて相性が悪いので今回結果を残せなかったのが納得できます。また、惜しくも6-1ラインで敗れてしまった黒緑がt白ではなく純正であることは、後述しますが《未練ある魂》への対策が多いことに付随するのではないかと思います。

さて、そんな中優勝したのはPTQ突破常連のデッキビルダー、マツモトユウキBさんが操るこのデッキでした。


・青白赤Delver

MOではよく見る青赤Delver。草の根やPTQではそこまで多くないデッキタイプでしたが、白を加えたこのデッキが303名の頂点に立ちました。

メインに3枚採用された《渋面の溶岩使い》がこのメタゲームでどれだけ強力かは言わずもがなでしょう。同様にサイドの《イゼットの静電術師》は速いデッキはもちろん《未練ある魂》にも強いので、8位の方の青白赤コントロールのサイドにも採られているように、神戸での採用率が上がるカードの一つだと思います。

《ファイレクシアの非生》は《機を見た援軍》よりも確実に多くのライフを得るバーン対策。援軍は状況が限定される他《頭蓋割り》等の回復阻止をされる可能性がありますが、非生はどのタイミングで置いても確実に10点の回復になります。(ライフが1点以上ある場合、一度にどれだけ大きいダメージを与えられても、そのダメージでは毒カウンターが乗らないので10点以上の回復になる場合もあります)

今回のPTQは知り合いの強豪プレイヤーが多く抜けたので、PTが楽しみです。改めて権利獲得おめでとうございます。


・メリーラポッド

「最近《出産の殻》って減ってきたよね」と言ってマークを甘くしていたプレイヤーも多いのでは?(私もその一人でした)

元々海外のGPではTOP8率がかなり高く、日本のPTQでは使用者はそこまで多くないものの、しっかりと結果を出してきました。ここ2~3週間ほどは目立った成績を収めていませんでしたが、改めてそのポテンシャルを発揮。GP神戸での対策は緩めすぎないが吉といったところでしょうか。


・感染

GPボストンで結果を残した感染ですが、今回の感染はかなりオリジナリティ溢れる構成です。製作者チームは関東ではお馴染み「QBK」。GP静岡チャンピオンの仲田涼も所属するこのチームは常に新しいデッキを模索していて、今回の感染も《ぎらつかせのエルフ》に《地うねり》か《古きクローサの力》撃って《突撃のストロボ》で2キル!というバカと天才は紙一重な構成になっています。

QBKの3人から合計11枚の《マナの合流点》を注文された時にはこの世の終わりかと思いましたが、本当にオリジナルでTOP8に入るあたりはさすがの一言。

真面目な話をすると、サイドにこれでもかと茶破壊が入っているので察しの通り親和への相性はあまり良くないとのこと。《未練ある魂》の流行で入った《イゼットの静電術師》あたりもきついので、神戸でのメタゲーム的に有利な立ち位置かは微妙なところですが、GPボストンでTOP8に2人は事実なので、練習・対策はしっかりしないといけない相手だと思います。


・親和

現環境の王者は黒緑ではなく親和である。そう思わせるに十分な結果を残し続けてきました。M15からの新戦力《アーティファクトの魂込め》は少し採用枚数が減る傾向にあるようです。

サイドの《集団疾病》はまたまた《未練ある魂》への回答になるほか《欠片の双子》コンボも止められるカードとしての、これまた神戸での採用率はあがるのではないでしょうか。



さて、神戸前最後のメタゲーム予想です。

Tier1
親和
黒緑Xジャンク
欠片の双子

Tier1.5
出産の殻
マーフォーク
青白赤コントロール

Tier2
感染
赤バーン
青白赤デルバー
風景の変容

その他
潜在能力、ウルザトロン、白黒トークン、Zoo、死せる生 etc...



GP神戸に向けて記事を書いてきました。今まで読んで下さった方、本当にありがとうございました。とにかくモダンが好きで始めたこの記事でしたが、何か少しでもみなさんのお役に立てていたら幸いです。またスタンダードやモダンの記事を書く時がありましたら、よろしくお願いいたします。






GP神戸で幸運を!






Cardshop-Nage http://nage.ocnk.net/


プロツアー「神々の軍勢」(2月23日)
http://coverage.mtg-jp.com/ptbng14/

GPリッチモンド(3月8日)
http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gprich14/welcome

SSSモダン(4月13日)
http://www.bigmagic.net/list/modern/tournament/0013.html

GPミネアポリス(5月11日)
https://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpmin14/welcome

BIGMAGIC OPEN(SCG Invitational Challenge)(5月11日)
http://www.bigmagic.net/event/bmo01/modern/008.html

PTQタルキール覇王譚in川崎(6月7日)
http://d.hatena.ne.jp/Strike/20140607

モダン神決定戦(6月14日)
http://www.happymtg.com/category/coverage/archive2014/kami_modern/

PTQタルキール覇王譚in金沢(6月15日)
http://www.happymtg.com/decks/search/Format.name:Modern/Deck.tournament_id:T028114

PTQタルキール覇王譚in大阪(6月22日)
http://www.bigmagic.net/event/201406PTQ/decklist.html

PTQタルキール覇王譚in土浦(6月29日)
http://www.happymtg.com/decks/search/Format.name:Modern/Deck.tournament_id:T028677

PTQタルキール覇王譚in名古屋(7月21日)
http://74598.diarynote.jp/201407220014224170/

PTQタルキール覇王譚in千葉(7月21日)
http://www.happymtg.com/decks/search/Format.name:Modern/Deck.tournament_id:T029239

GPボストン(7月27日)
http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpbos14/t8decks

PTQタルキール覇王譚in板橋(8月10日)
http://www5f.biglobe.ne.jp/~FDC/PTQ-Honolulu2014-Itabashi.html

PTQタルキール覇王譚in福山(8月10日)
http://challengeratsushi.diarynote.jp/201408121747095026/

PTQタルキール覇王譚in晴れる屋(8月17日)
http://www.happymtg.com/coverage/21878/

MO Modern Daily&Modern Premier(随時更新)
http://magic.wizards.com/en/gameinfo/products/magiconline/decklists

モダンまとめ、その1-プロツアー神々の軍勢-
http://worldandworld.diarynote.jp/201403140113045525/

モダンまとめ、その2-GPリッチモンドとSSSモダン-
(http://worldandworld.diarynote.jp/201404201502359910/)

モダンまとめ、その3-GPミネアポリスとBMO併催SCGチャレンジ-
http://worldandworld.diarynote.jp/201405121640593890/

モダンまとめ、その4-PWCで行われた2つのモダンGPT-
http://worldandworld.diarynote.jp/201406022353033478/

モダンまとめ、その5-川崎PTQと神モダン-
http://worldandworld.diarynote.jp/201406161740244352/

モダンまとめ、その6-大阪PTQ・GPT神戸in川崎・ばりエクスプレス-
http://worldandworld.diarynote.jp/201406240224247846/

モダンまとめ、その7-名古屋&千葉PTQ結果-
http://worldandworld.diarynote.jp/201407222211579580/

モダンまとめ、その8-GPボストンの結果詳細-
http://worldandworld.diarynote.jp/201407281716497189/

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